NPLの移籍市場が開くこの時期に渡航してくる、ニューチャレンジャー達。
週末は公式戦が行われている為、彼らは平日にクラブの練習に参加し、その練習の中でアピールしてこそ、契約を勝ち取る事ができます。
そしてクラブとの契約を勝ち取ったとしても、国際移籍の手続きで数週間かかり、その間は公式戦に出場する事ができません。
そんな理由で、週末にサッカーをやる場所がないといった状況に陥りかねない、チャレンジャー達。
そんな彼らに、まともに試合ができる環境を提供しようと、数年前から【シドニー韓国リーグ】に参加させています。
名前の通り、韓国人が主体のチームで構成されている、【シドニー韓国リーグ】。
このリーグに参戦しているチームは約10チームで、毎週日曜日に、朝から晩まで試合が行われます。
基本的に韓国人以外の外国人がフィールドに立てるのは、同時に3人までですが、僕の会社がメインスポンサーとなっている【BOKA FC】は外国人枠免除という、特別枠で参加しています。
要するに、日本人オンリーのチームで大会に出場しても、オッケーなのです。
そして僕らのチームの他にもう一つ、【中国チーム】が特別枠で参加しているこのリーグ。
スタメン11人中7人日本人、ほぼ日本チームといっていい【BOKA FC】対、全員中国人選手で構成されている【中国チーム】の試合が、昨日行われました。
いくら草サッカーだからといって、日本人の誇りに掛けて絶対に負けられないこの戦い、はたして結果はどうなったのでしょうか?
NPL3に所属するクラブとの契約を交わし、国際移籍登録が完了するのを待っている状況の、古川龍星。
2017年にソサイチ(7人制サッカー)の日本選抜でプレーした、竹内瑞季。
古川と同じく、既にNPL3に所属するクラブとの契約を交わし、国際移籍登録が完了するのを待っています。
沖縄県出身ながら、高校は佐賀県の龍谷高校にサッカー留学をしていた、原田利章。
今週から再び始まるトライアルに向けて、気合は十分に入っています。
現在、NPL2に所属するクラブの練習に参加している、鈴木暢。
クラブの練習でも紅白戦は行うものの、90分近くプレーする事は殆どありません。
その為、週末のこの韓国リーグで試合をこなす事が、コンディションをキープするのにどれだけ重要かという事を、本人も十分に自覚しています。
中国学生サッカーリーグに所属する、環太平洋大学サッカー部で4年プレーした後、オーストラリアへ渡ってきた、椎葉哲新。
この日彼が見せてくれたプレーは、NPL2のレベルでも十分に通用するだろうという確信を、僕に持たせてくれました。
クリスティアーノ・ロナウドと同じ身体サイズを誇る、藤田遼平。
先週の韓国リーグの試合では、ニューチャレンジャーの一人から、同じチャレンジャーだと間違われた程、ピッチ内でのやる気は満々です。あとは身体を絞るのみ!(笑)
シドニー韓国リーグに参戦して17年になる、おっさんプレーヤー。
この前日にも約120分プレーし、全身筋肉痛の中、気迫だけでピッチに立ち続けました。(笑)
3-5で【BOKA FC】の敗戦という結果に終わった、この試合。
圧倒的なポセッション率を見せたものの、決定機を決めれず、逆に相手のカウンター攻撃で沈んでしまうという、アジアを相手にする昔の日本代表を見ているような、歯がゆい試合内容でした。
それでも、週末に天然芝のグラウンドで、11人制の試合ができるこの環境が当たり前ではないという事を、彼らは分かっています。
普段は中々同じチームでプレーする事がない日本人同士でチームを結成し、他の国のチームと対戦する楽しさ。
それを感じてくれるだけで、十分です。
サッカーを楽しむこと。
これを忘れず、引き続きトライアルに、力一杯臨んで欲しいと思います。
豪州フットボーラーズ