【2019シーズン、イラワラリーグ2部開幕戦】
開幕戦で激突した、Shell Cove FCとHelensburgh Thistle FCの2チーム。
7-1でこの試合を圧勝をしたHelensburgh Thistle FCは、そのまま連勝街道を走り、第12節が終わった現在、10勝2敗と、リーグ2位につける好調さを見せている。
その反面、Shell Cove FCは、3勝9敗という成績で、12チーム中9位と低迷。
チームのやり方に不満を持った中心選手達が離脱しただけでなく、2週間前には監督も更迭され、もはやカオスな状態だ。
仮にこのクラブが、このリーグの他のクラブに比べて、選手獲得の為の予算をあまり割くことができないのであれば、現在の順位に甘んじていてもさほど批判は受けないかもしれない。
しかし、このリーグで上位を走る、Helensburgh Thistle FCやBellambi FCと比べた時、Shell Cove FCの選手達が貰っている給料は、この2チームの選手達と殆ど変わらないのである。
Shell Cove FCに開幕当時は所属していた、増田和徳と佐藤辰哉、そして吉岡廉。
上の文脈からも分かるように、現在この三人は、このクラブでプレーをしていない。
サッカーでお金を貰っているのにも関わらず、トレーニングに来ないオーストラリア選手達。
そんな彼らに対して何も言わない監督。
彼ら日本人選手3人を獲得する際に、今シーズンはイラワラリーグ1部昇格を本気で狙う!と力強く話していた監督の言葉は、一体何だったのであろうか。
いくらマネージメントが変わろうと、クラブカルチャーはそう簡単に変わるものではない。
Shell Cove FCとHelensburgh Thistle FC。
同じリーグに属しながらも、この二つのクラブ間には、大きな差がある。
選手達がクラブにコミットする姿勢。
監督の求心力。
決してShell Cove FCをこき下ろしているのではなく、Helensburgh Thistle FCを讃えているのだ。
伊藤祐。
開幕戦以降、彼の試合を観に行けていないが、SMSを通じて、楽しくサッカーをプレーしているのが伝わってくる。
最近には金銭面での余裕もでき始め、語学学校にも通い始めた、木平翔太。
オーストラリアでの生活を、最高にエンジョイしている。
Shell Cove FCを退団した3人も、それぞれ新天地を見つけ、そこで頑張っている。
一筋縄では行かない、オーストラリアでのサッカーチャレンジ。
苦さの味を知らぬ者は甘さもわからない。
彼らも今回のShell Cove FCでの経験を、きっと今後の人生に役立ててくれると信じている。
豪州フットボーラーズ