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(オーストラリアサッカー)Helensburghの侍たち③

2017.9.19

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加藤成幸、三谷佳、岡本潤哉といった、日本人3選手が所属するHelensburgh Thistle。

彼ら日本人選手達の活躍もあり、レギュラーシーズンを4位で終えたHelensburghは、負けたらシーズン終了という状況で臨んだファイナルシリーズで、5位と3位のチームを見事に撃破しました。

そしてこの日、決勝進出をかけて、レギュラーシーズン1位のFernhill Foxesとの戦いに挑みました。

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レギュラシーズンは、17勝1敗4引き分けといった圧倒的な強さで、シーズン優勝、そして上のリーグへの昇格を決めたFernhill 。そんな強敵を相手に、Helensburghは一泡かせる事ができるのでしょうか?

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バックラインの選手が全員190センチ近くあり、セットプレーでの得点を武器としているFernhillに対し、小柄な選手が多い中、スピードで勝負を仕掛けてくるHelensburghの試合は、試合序盤から一進一退の攻防が繰り広げられます。

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左サイドバックで出場した岡本潤哉。小柄ながら、身体の使い方が上手く、大柄な相手アタッカーとの一対一でも試合を通じて終始、優位に立っていました。

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ボランチで出場した三谷佳。足元の技術を持っている選手ですが、この日は少ないタッチでボールを裁きながらゲームをコントロール。攻撃の潤滑油となっていただけでなく、相手攻撃の芽を積む上でも、大事な仕事をしていました。

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前半途中から降り出した雨の影響で、体感温度が一時10度近くまで落ちたこの試合。会場に足を運んだ多くの人々は、90分で勝負が決まる事を心底望んでいたのですが、、

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なんとなく気に入ったショットだったので(笑)。

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今シーズン24ゴールを挙げ、Illawarra District Leagueの得点王に輝いた、加藤成幸。

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通常は2軍でのプレーが多いものの、この日はFernhillの1軍のベンチ入りをした、牧田啓希。果たしてこの試合での出番はあるのでしょうか?

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前半にセットプレーからFenhillが先制。一番警戒していた、相手の高さを利用されての失点に、Helensburghの選手達も肩を落とします。

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しかしその1分後、右サイドを突破した加藤のクロスから、中央に構えていた選手のボレーがネットに突き刺さり、試合を振り出しに戻します。

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加藤と得点を決めた選手との、アイコンタクト(笑)。

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前週の試合で、足を負傷した加藤。その負傷の影響で、試合を通じて彼の切れのあるドリブルは影を潜めていたものの、決定的なシーンではきっちりと仕事をしてくれました。

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日本人選手達のプレーをベンチに座りながら綿密に分析する、最近豪州ソリューションズのメンバーに加わった、手島分析担当。

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現在、Helensburghに住んでいる三谷ですが、この試合の前日夕方に電車で一時間以上かけて、シドニーまで日本人選手同士のフットサルをプレーしに来るぐらいの、無類のサッカー好きです。

そんな三谷は監督から、【あいつは練習グラウンドに誰よりも早く来て、いつもダッシュのトレーニングをしている。サッカーに対する姿勢が素晴らしい】と、絶大な評価を受けています。

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後半に入り、またもやセットプレーからFernhillが得点したと思いきや、Helensburghもすかさず同点に追いつき、その後も両チームとも1点ずつを決め合うという、シーソーゲームとなったこの試合。

決着は90分では決まらず、延長戦に突入します。

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Fernhillが退場者を出し、圧倒的に有利な状況となったHelensburgh。

そこからHelensburghが、ゴール前で多くの得点チャンスを作り出すものの、なかなか決めきれない時間が続きます。

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サイドバックが本職ながら、オーストラリアに来た当初は、サイドバックというポジションで外国人枠を争うには難しいと感じ、サイドハーフやフォワードでNPL2の練習に参加した経験を持っている岡本。

しかしこの試合を観て、やはり彼のベストなポジションはサイドバックだという事を再認識させてくれる位、攻守において素晴らしい活躍を見せてくれました。

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丘の上でウォーミングアップをしながら、戦況を見つめる牧田。残念ながら、この試合での出場はありませんでした。

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Fernhillのプレジデント(中央の白髪の方)も、試合開始からずっと立ち見で試合を観戦。

僕自身、プレジデントとはかなり親しく、短期留学生の受け入れ等、色々とお世話になっている為、他チームとの試合であればFernhillを応援するのですが、

今日ばかりは、僕がマネージメントしている選手が3人、Helensburghでプレーしている為、彼から少し離れた場所で、Helensburghを応援させて頂きました(笑)。

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藤田カメラマンの爽やかなスマイル(笑)。

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自分より遥かに大きな男たちに囲まれながらも、相手ゴール前でのセットプレーに参加する岡本。

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シェアメイトの応援に駆け付けた、中野太愛と永吉杏。

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延長後半、Helensburghのプレーイングマネージャー(選手兼任監督)であるBrad Boardmanが、自身をピッチに送り出します。今はこのように恰幅の良い彼ですが、2009年には、NSW Premier League(現在のNPL NSW Men’s 1)で、得点ランキング2位、最優秀選手賞を受賞しているだけの実力の持ち主です。

ウォーミングアップを殆どする事なくピッチに入ってきた、そんなBradの身体が温まる前に、延長後半が終了するホイッスルが鳴ります。そして試合はPK戦へと突入します。

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Fernhillの初めの3人が全て外したのに対し、Helensburghは3人ともきっちりと決め、レギュラーシーズンを4位で上がってきたHelensburghが、大方の予想に反して決勝進出を決めました。

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試合終了後、ピッチ上で喜びの感情を爆発させたHelensburghの選手達。アンダードックとして挑む、今週末に行われるファイナルでも、試合後にこの喜びを再現する事ができるのでしょうか?その模様も、徹底取材して皆さんにお届けします!

【この試合の模様を撮った動画はこちらから[E:up]】

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