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(オーストラリアサッカー)15歳の短期留学生・石本真里奈

2018.8.28

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日本の夏休みが始まったばかりの7月下旬、一人の少女がシドニー空港へ降り立った。

兵庫県、姫路市内の高校に通う高校一年生、石本真里奈、15歳。

真っ黒に日焼けした、彼女の肌の色を見た瞬間、【この子は相当やるな】と、直感的に感じた。

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この直感を信じ、シドニーに到着した初日の夜、【一般男子チーム】の練習に連れて行った。

【Central Sydney Wolves】

そう、僕が所属しているクラブである。

普通なら、オーストラリアの【一般男子チーム】に、15歳の日本人少女を参加させる事は難しいだろう。

しかし、このクラブではそれが可能だ。なぜなら、僕がこのクラブの、【影の会長】だからである(笑)。

練習が始まる前、僕はチームメイト達に、この日本の少女が練習に参加する事を伝えた。

そして彼らに、【女の子だからって手加減すると痛い目にあうぞ。男性だと思って激しくぶつかっていってくれ】と、冗談めいた口調でアドバイスをした。

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《この写真と本文はあまり関係ありません》

彼女の実力は僕の直感通り、正に【スーパー】だった。

ミニゲームでは、180センチを超す男たちを相手に、ドリブルでけちょんけちょんにした。

彼女のプレーの素晴らしいところは、【常にルックアップして周りの状況を把握している】為、【ファーストタッチ】が正確で、【プレーの選択肢】が多いという事。

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練習後、チームメイトの一人に、【彼女はジュニアの日本代表チームか、選抜チームでプレーしているのか?】と聞かれた。

【普通の高校チームで、男子に混ざってプレーしているんだよ】と僕は答えた。

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そして翌週、シドニーではかなり上手い子たちがプレーしている、Manly Unitedのアンダー15の、女子チームの練習に参加。

同年代と言っても、体格的には自分よりも遥かに大きいオージーの彼女達。そんな中でも、石野の実力は群を抜いていた。

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彼女の目標は、【世界一の女子サッカー選手】になる事。

夢でなく、目標だ。

ただ、【サッカーの実力】のみで、上には這い上がっていけないのが、サッカーの世界。

そこには【運】も必要になってくるし、【人脈、コネ】といった要素も絡んでくる。

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それでも、その目標が実現不可能だと、彼女は決して思っていない。

目標に少しでも近づく為に、今やらなくてはいけないこと事をしっかりとやる。

【サッカーの練習】はもちろん、海外のリーグでプレーする為には、【英語の勉強】も必須だという事は解っている。

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今回の留学で、周りは全員英語しか話せない中で、自分の意見を伝える難しさを感じた。

その中で、【英語学習に対するモチベーション】が一気に上がった。

なぜ英語を勉強しないといけないのか?学校のテストで良い点数を取る為?そんな目先の小さい目的の為だけに英語を勉強するなんて、モチベーションが沸くはずがない。

【海外のリーグでプレーする際、記者会見を通訳なしで英語で行う】

つい数週前に行われた、Melborne Victoryの本田圭佑選手の入団会見。

彼は通訳など付けずに全て英語で、オーストラリアのメディアと受け答えをした。

この会見で、本田選手に対するオーストラリア人の親近感が一気に増したのは、言うまでもない。

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【シドニーFC入団会見・森安洋文の動画】

かつてシドニーFCでプレーした森安洋文。彼のシドニーFC契約時の記者会見の模様と、彼が引退後に、日本のメディアを相手に語った内容を見てもらいたい。

英語でのコミュニケーション能力がどれだけ重要か、解っていただけるだろう。

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【当時オーストラリア代表の中心選手であった、ティム・ケイヒルと競り合う森安】

文春オンライン【逆輸入Jリーガーが語る「英語力とサッカーの相関関係」】

「結局、プロになってから『よし海外に行こう』『じゃあ英語を勉強しないと』ではなかなか身につかないんです。座学や英会話教室の英語とスポーツの世界で求められる英語は、少し違う。それに加えて日本の場合は、多くの人の根底に『英語は勉強するもの』という苦手意識がある。それをどうにか変えたいんです。」

「単純にサッカーの実力だけを見た時、僕より上手い選手なんてたくさんいました。でも、英語でのコミュニケーション能力の部分で秀でることができたからこそ、豪州のNo.1クラブで戦うことができたんだと思います」    

「サッカーの技術が素晴らしい選手でも、いざ海外に出ると環境に馴染めず、コミュニケーション能力の差で活躍できないケースも多い。言葉のできない選手とできる選手だったら、少しくらいスキルが劣っていても、やはりコミュニケーションを取れる選手が選ばれる。それは僕自身が一番実感しましたから、間違いないと思います。」

~文春オンライン【逆輸入Jリーガーが語る「英語力とサッカーの相関関係」】から引用~

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オージーバーガーを頬張りながら、それでもサッカーの事で頭が一杯の石本。

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水平線を見ながら、自分のこれから歩んでいく道を連想したのであろうか?

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この才能が、これからどこまで伸びていくのか。楽しみで仕方がない。

15歳、 石本真里奈のオーストラリアサッカーチャレンジ動画は[E:#x1F446]から】

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彼女は必ず【目標】を達成してくれると、僕は信じている。

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