昨日のお昼過ぎ、近所のカフェで仕事をしていた僕の携帯に、一通のメッセージが届いた。
【今日、1st Gradeです!】
NPL2のNepean FCに所属する、浪田恵莉からだ。
このクラブと契約してからの二試合、二軍での出場にとどまっていた彼女。
しかし、先週の試合で4得点を叩き出した活躍が認められ、遂に一軍のメンバー入りを果たしたのである。
キックオフは夜の6時半、天気予報は雨で、気温も10度近くまで落ち込むとの事。
撮影者にとっては、かなりきつい条件である。
そんなことよりも僕の頭を悩ませたのは、夜の8時から、 State of Origin(ステート・オブ・オリジン)の2戦目が行われるという事だ。
オーストラリアの国民的スポーツである、NRL(ナショナル・ラグビー・リーグ)。
その中でも、NSW代表とQLD代表が激突する、一年で計3戦行われるState of Originの試合は、普段はラクビーに興味がないオーストラリア人でも観戦するぐらいの、相当なビックマッチと言える。
僕自身も、昨年、State of Originの第一戦目はスタジアムで生観戦し、二戦目は日本にいたにも関わらず、六本木のスポーツバーまで行ってテレビ観戦した位、普段からNRLの熱狂的なファンなのだ。
寒雨に打たれながら、浪田の試合を撮影するか、もしくは家で温かいコーヒーを飲みながら、State of Originの試合を観るか。
この決断を下すのに相当悩んだものの、結局、寒雨に打たれる事に決めた。(笑)
この日の相手は、APIA Leichhardt Tigers。
5年前に総工費 $3.5 millionを費やして改装した、素晴らしいグラウンドでの試合だ。
トップ下でスタメン出場した、浪田恵莉。
安定したボールキープ力で、試合序盤から多くのチャンスをプロデュースするものの、ゴールには繋がらず。
この試合の主審を務めた、アジア人の女性レフリー。
ペナルティーエリア外から狙ったこのシュートは、惜しくもポストにヒットしゴールならず。
相手ディフェンダーの執拗なマークにも、物怖じしない。
結局、後半の20分過ぎにベンチへ退いた浪田。
雨がかなり強くなり、そろそろ撮影が厳しいかな、と思った矢先での交代だっただけに、僕もそのまま家に帰宅して、State of Originの試合をなんとか後半から観る事に成功!(笑)
試合終了前に会場を去り、試合後の動画撮影ができなかった為、彼女の試合後の感想を、文面でお伝えする。
実際に戦ってみて、フィジカルの強さと、勝ちへの執着心の強さに驚きました。
ファール覚悟でタックルしてくるし、ギリギリのところでも思い切り足を出してくるので、スピード感と力強さに慣れるまで正直、圧倒されていました。
途中からは積極的にシュートを打てるようになったり、チャンスを作ることができるようになってきましたが、1st grade で戦っていくには判断の早さとフィジカル負けしない力強さが必要だと感じました。
チームメイトとも守備の連携についてや、ポジショニングについても少しずつ話せるようになってきたので、これからも成長しながらもっと自分の良さを出していきたいと思います。
シーズン終了まで引き続き、彼女の活躍ぶりを追い続けるので、ご期待を!
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