セレッソ大阪レディースU-15所属時には、JFAエリートプログラム、女子U-14の韓国遠征メンバーにも選出され、プロへの道を着実に歩んでいた、河原ヒカリ。
そんな彼女だったが、大学入学と同時に、サッカーから離れてしまった。【ガチガチに縛られている感じがした、サッカーを楽しめなくなった】というのが理由の一つだという。
大学では、フットサルを趣味で楽しむ程度。もともと、海外で英語を勉強したいという気持ちは強かったものの、サッカーを本格的にやろうとは考えていなかった。
そして2018年夏、あくまでも語学留学がメインで、サッカーも多少できればというぐらいの気持ちで、シドニー空港へ降り立った河原。
約3年ぶりに履いたサッカーシューズ。初めの数日はまったく足が馴染まず、靴ずれも起こした。
そんな彼女の中で、失われていたサッカーへの【情熱】が、再びみなぎり始めた。
【サッカーってこんなに面白かったんだ】
黒人選手とのマッチアップでも、まったく引けをとらないプレーを見せる河原。
【動きが遅い!もっと走れ!】と、河原に喝を入れる、ヘッドコーチのトニー氏。この厳しさは、彼女に対する期待の表れに違いない。
カメラに向かって、厳しい表情を見せる宮下。その理由は、、、
太陽が眩しかったから。
【ホンマ、そろそろ終わりにしてくれへん!】と、大阪弁でトニー氏に訴えかける河原。
【お、おう、わかった、、】と、その訴えに、渋々と応じてしまうトニー氏。
そして、約一時間半のトレーニングも無事に終了。
久々にレベルの高いトレーニングを終えた彼女の表情は、トレーニング前とは明らかに違った、チャレンジャーとしての表情に変わっていた。
そして帰りの車で放った一言。
【カメラ(を撮っている姿)が気になって、練習に集中しづらかった】
そのカメラマンとは、、
この男であった。
豪州フットボーラーズ