2019シーズンに向けて、多くのチャレンジャー達が様々なクラブで、トライアルを受けています。
オープントライアルともなると、100人近くのトライアリストが集まるという事もざらです。
そんな中、チャレンジャー達は、クラブの監督、コーチ陣達に、【こいつと契約したい!】というインパクトを、与えられた少ない時間で残さないといけません。
トライアル後に
【味方から全然よいパスが回ってこなかったで、殆どボールに触れなかった】
というチャレンジャー達からの不満(?)を、度々聞きます。
言いたい事が分からないわけではない。でも、海外のトライアルって、そういうもんなのです。
味方からのよいパスなどを初めから期待などしてはいけない。なぜならば、彼らも君と契約の枠を争うライバルなわけで、よほどいい奴じゃないかぎり、君に活躍してほしくないと思っているはず。
それでも、上手い選手というのは、そういった環境でも結果を出すし、クラブからオファーを貰います。
最近は、ボール扱いがうまい選手が本当に増えました。その反面、トライアルでも大きな声な出して味方に指示したり、気持ちを全面に出してプレーする選手が減ってきている印象も受けます。
しかし、足先のテクニックがうまいだけで、クラブは契約してくれない。球際の強さやひたむきさ、そしてなによりも、【コミュニケーション能力】の高さが、実はかなり重要になってきます。
ここで登場するのが、
【川崎大晃】 (彼に関しては、このブログの記事をご参考下さい。)
3シーズンオーストラリアでプレーした彼は、三つのNPL1クラブと、一つのNPL2クラブでプレーした経歴を持っています。
彼は、決して【ボール扱いがうまい選手】ではありませんでした。
どっちかといえば、球際の激しさと運動量で、勝負する選手といった方がいいかもしれません。
しかし、球際の激しさと運動量といった部分よりも、彼のコミュニケーション能力の高さ、ストイックさ、がむしゃらさという部分が大きく評価された結果、オーストラリアの州トップリーグの三つのクラブと契約する事ができたと、僕は思っています。
海外でチャレンジしている大半の選手は、こういった事の重要性を、すでに感じている事でしょう。
ただ、これからオーストラリアへ来るチャレンジャー達は、是非こういった部分も意識して、トライアルに臨んてくれたらと思います。
豪州フットボーラーズ