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(オーストラリア)NPL NSW Men’s2第14節 Bankstown Berries vs Macarthur Rams(サッカー)

2016.5.7

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雨天中止で流れた試合のキャッチアップゲームとして行われたこの試合、ホームのBankstown Berriesには、6月の移籍期間にNPL1のBlacktown Spartadnsから移籍してきた塩澤智裕、そしてアウェーのMacarthur Ramsには、これまた6月に新加入した萩原陽太郎が、それぞれスターティングメンバーとして試合に出場しました。

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今シーズンの前半戦は、Blacktown Spartadnsの主に左サイドバックでスタメンとしてプレーしていた塩澤智弘ですが、徐々にファーストグレードでの出場機会が減り、本人もNPL2への移籍を考えていた矢先、Bankstown Berriesの監督から左サイドバックの選手を探しているという連絡が僕に入りました。NPL1のAPIAの監督を昨シーズン務めていたBankstown Berriesの監督は、昨シーズンBlacktown Spartandsと対戦した際の塩澤のプレーを覚えており、その電話一本で塩澤のBankstown Berriesへの移籍が決まったわけです。

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Macarthur Ramsに加入後、まだゴールを決めていない萩原陽太郎ですが、監督からの信頼は厚く徐々に出場時間を伸ばしている中、この日は2度目のスタメンスタートとなりました。通常は練習グラウンドの最寄駅から監督に車でピックアップをしてもらっている萩原ですが、この試合の前日の監督との電話でこの試合を見に行くと話したところ、監督は僕が萩原を一緒に車で連れてくると勘違いしたらしく、(選手の集合時間は試合開始の1時間から1時間半前なので、試合後は一緒に帰る事が多いですが、行きは基本的に別です。)なんと萩原は最寄駅から徒歩50分の距離を歩いて、この試合会場まで来たというのです。監督もそんな萩原に苦笑いしつつも彼の事を 「フラフラしてやる気があるのかないのかわからない時もあるが、足元の技術は高く、たまに驚くプレーを見せる時がある。今まで自分が見てきた日本人選手とは全く違うタイプの、不思議なプレーヤ―だ。」 とのコメントしています。

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試合は、開始から1分も経たぬ間にBankstown Berriesが先制点を挙げます。

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失点後に徐々にボール支配率を高めるMacarthur Ramsですが、トップの位置にいる萩原まで中々ボールが渡りません。

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左サイドバックの塩澤は、高い位置にポジションを取り、頻繁にオーバーオーバーラップを試みます。

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オーストラリアでの初戦よりは少しはマシになりましたが、まだまだ体をぶつけてのプレーであったり、球際の激しさといった部分では、全然物足りません。そして運動量も少ないです。

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塩澤は可もなく不可もないといったプレーを見せていました。オーストラリアに来たばかり頃はもっと高いポテンシャルを感じたのですが、、ここからまた上のリーグに這い上がっていく事を期待しています。

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萩原に関しては、ストライカーとしてのシュート意識も変えていく必要があります。良い位置でのシュートチャンスもシュートを打たない事が多く、本人曰く 「シュートを打って外したらチームメイトに悪いと思ってしまうから」 との事ですが、そんなメンタリティーではサッカー選手として生き残っていける筈がないです。

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そんなピッチ上でも遠慮気味な萩原の変化を願ってなのか、PKのチャンスに監督が萩原をキッカーとして指名します。ボールをスポットにセットする萩原ですが、ここでレフリーがキックの位置が近すぎると、ボールを1メートル程後方に移動させます。この位置、誰が見ても明らかにPKの位置ではありません。Macarthur Ramsベンチからの監督を始めとするスタッフの猛抗議にも関わらず、そのまま萩原はキックモーションに入ります。

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オーストラリアでの初ゴールなるか?

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ボールの軌道はキーパーの正面を捉えたものの、キーパーが弾いたボールを味方が決め、萩原のこの安堵の表情。試合後に、この明らかに位置がおかしかったPKについて聞いたところ、 「そもそもペナルティーマークさえどこにもなく、レフリーがボールを動かした位置で蹴るしかなかった。明らかに通常のPKの位置より遠く、相手のキーパーも苦笑いしていた」 との事でしたが、結果的にこのプレーでゴールが決まったから良かったものの、試合後にもMacarthur Ramsの監督はこの事に関してレフリーに最後まで抗議しており、もしゴールが決まっていなかったらどんな騒動になっていたのだろうか、と考えてしまいました。

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本人はもちろん全力でプレーしているのでしょうが、それが何故か伝わってきづらい選手なんですよね。逆にBlacktown Spartandsの佐々木周は、猛烈にそれが伝わってくる選手です。

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ゴール前でのこのフリーでのヘッドシーンも、ゴールの枠でなく味方に落とすプレーを選択した萩原。もっとセルフィッシュになれ!

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一対一の攻防はどちらに軍配が上がったのでしょうか?

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結果は2点ビハインドだったMacarthur Ramsがそこから3点を巻き返し、3-2で勝利。PKを外すなど、目立った活躍が出来なかった萩原ですが、試合後の監督はそれでも萩原のこの日のパフォーマンスに関し、概ね満足しているといった事を話していました。

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