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(オーストラリア)Illawarra Mercury Premier League第21節(サッカー)

2015.1.9

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8月22日に行われたIllawarra Mercury Premier League第21節、Wollongong UnitedとPort Kemblaの試合は、日本人選手、在日韓国人選手が計5人出場したアジア人対決という事で、注目を浴びた一戦となりました。

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現在リーグ2位、そしてアジア人選手4人を擁するWollongong Unitedを相手に、プレーオフラインギリギリの5位につけるPort Kemblaがどう食らいつくのか?Port Kemblaにシーズン途中で加入し、攻撃のアクセントとしてコンスタントに活躍をしている寺本貴生のパフォーマンスが重要となってくる一戦となりました。

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1ヶ月前の試合で頬骨を骨折し、当初全治8週間との診断を受けるものの、驚異の回復力で4週間でピッチに戻ってきた川瀬浩太と寺本貴生のマッチアップ。

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開始早々、寺本がゴールキーパーとの一対一のチャンスを迎えるものの、

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シュートはキーパーの真正面。

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そしてまたもやドリブル突破からの単独チャンス!

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これまた外した!

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湯澤大佑と寺本貴生のマッチアップ。互いに、日本人だけには負けたくないという気持ちがヒシヒシと伝わってきます。

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センターバックながら、ドリブルでスルスルを相手をかわすプレーが好きな川瀬浩太。

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チームの事情でサイドバックでプレーしている湯澤大祐。もう一個前のポジションの方が彼は生きるのですが、そうなると右サイドバックをプレーする選手がいないという事です。

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外見からは、もはや何人かわからない金城基樹。

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足の負傷から復帰し、途中から出場したパクサンユ。移籍期間中にBellambiから移籍してきたパクですが、Bellambiではチームの中心選手だっただけに移籍時にBellambi側と一悶着あり、これに関わった宮下がサッカー協会まで呼び出されて聴聞会に出席する羽目に、、まだまだ問題は継続中です。

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この対決、マケドニア系のWollongong Unitedと、イタリア系のPort Kemblaの対決という事で、スタンドにはマケドニア系とイタリア系のファンが多くつめかけました。英語を話している人よりも、マケドニア語、イタリア語を話している人の方が多いという、オーストラリアサッカーならではのこの光景を見つめながら、こういったエスニックコミュニティーのサポートのお蔭で、今のオーストラリアサッカーがあるという事を、改めて感じました。

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Wollongongという小さな地域のリーグにもかかわらず、エスニックコミュニティーがクラブを支え、リーグを盛り上げている、多民族国家であるオーストラリアならではのこの構造は、クラブ毎に全く違った特色があり、関わっている人間としては本当に魅力的なマーケットです。

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小雨が降り始めた後半に試合は動き、Wollongong Unitedが先制するもののPort Kemblaが直ぐに追いつき、試合はそのまま1-1の引き分けで終了。この結果により、Wollongong Unitedは3位に後退、Port Kemblaは5位をキープするものの、Port Kemblaの最終節は、勝ち点2点差の7位のクラブとの試合である為、プレーオフ進出には絶対に負けられない戦いとなりました。

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試合後は、この日プレーした選手とシドニーから観戦に駆け付けた日本人サポーター達でワンショット。

Illawarra Mercury Premier Leagueの最終戦は今週日曜日、2時半から全試合同時にキックオフ!果たしてPort Kemblaは、プレーオフに残れるのでしょうか?

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