Illawarra Premier Leagueに所属する、Tarrawanna Blueysでプレーする呉祐樹。
サッカーの実力もさることながら、返済不要の大学の奨学金のみで、オーストラリアへの費用を準備した【文武両道の男】です。
第20節が終了した時点でのTarrawanna Blueysの成績は、10勝5敗5引き分け、プレーオフ進出圏内である4位につけています。
シーズン開幕前の大方の予想では、プレーオフ進出は厳しいという見方が多かったTarrawanna Blueys。他の上位クラブに比べて選手に使える予算も少なく、若手主体で臨んだこのチームの今シーズンの躍進の中心には、呉祐樹がいます。
この日の試合、日本人選手が2人所属するCringila Lionsを相手にも、呉はボランチのポジションに入り、チームをコントロールします。
オーストラリア3シーズン目の寺本貴生と、マッチアップするシーンも。
シーズン開幕前の大方の予想通り、厳しい戦いを強いられている今シーズンのCringila Lions。降格争いからは抜け出したものの、プレーオフ進出が既に絶たれている状況で、選手たちが高いモチベーションを持って、残りの試合をプレーできるのでしょうか。
そんなチーム状況の中でも、常に高いモチベーションを持ってプレーし続ける寺本。
滞空時間の長いヘッドも、彼の持ち味です。
監督やチームメイトからの信頼も厚い、ベテランプレーヤーの寺本。32歳という年齢にもかかわらず、ピッチ内での運動量はナンバーワンです。
そしてユニフォームの表記は、なぜか【Teromoto】。
選手証やチームシートには、【Teramoto】と間違いなく書かれているはずですが、こういったところを間違えてしまうのは、さすがオージー(笑)。
シドニーの語学学校では入学時から上級クラスで、ヨーロピアンの生徒たちと切磋琢磨しながら、英語力を磨いてきた呉。
その英語でのコミュニケーション能力の高さが、彼のプレーでの自信にもつながっていると言えます。
中盤での華麗なボール裁き!
そして得点に繋がるアシスト!
この呉の充実した表情が、彼の今シーズンの好調ぶりを物語っています。
Cringila Lionsのもう一人の日本人選手である、竹内伸一。
東京の大学を休学し、オーストラリアでチャレンジをしてる竹内。
大学のサッカー部ではキャプテンを任されていただけに、彼のキャプテンシーが大いに期待されてのCringila Lionsへの入団でしたが、英語でのコミュニケーションと文化の違いに悩まされた、2017シーズンとなりました。
このブログを書いている現時点では、Cringila Lionsを退団し、イタリアでサッカーチャレンジをしている竹内。新天地で頑張っている彼の、今後の健闘を祈っています。
Tarrawanna Blueysのストライカー、長石一真。
2017シーズン開幕直前に、NPL2に所属するMounties Wanderers FCからまさかの戦力外通告を受け、2017シーズン前期を無所属で過ごした長石。
そんな長石に手を差し伸べたのが、その時、得点力不足に悩まされていた、Tarrawanna Blueysでした。
高校時代にはセンターバックとして、高校選手権にも出場経験がある長石。
大学時代もディフェンダーとして、関西学生サッカーリーグ1部でプレーしていた彼ですが、オーストラリアに来てからは、ポジションを前に上げ、ディフェンダー出身とは思えない器用なドリブルを武器に、得点を量産しています。
最近、筋トレにもハマり始めた長石。基礎技術はもともと高いものを持っているだけに、肉体改造に成功すれば、大化けする可能性を秘めた選手です。
ただ、短期留学の中学生にも敬語を使うほどの、極度な人見知りなだけに、まずはそこを克服してもらいたいですね(笑)。
2017シーズンの、Tarrawanna Blueysの快進撃はどこまで続くのか?この男の両足にその運命が託されているといっても、過言ではありません。
【この試合の模様と、インタビューの模様を撮った動画はこちらから[E:up]】
豪州フットボーラーズ