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(オーストラリアサッカー)Balmain Tigers・伊藤祐

2018.8.9

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山梨県の強豪、甲府商業高校サッカー部出身の伊藤祐、20歳。

2年時からトップチームでプレーし、インターハイと選手権で、県ベスト4という成績を残した。

しかし、選手権を目の前に控えた3年時に、恥骨結合炎という怪我を負ってしまう。

プロを目指し、がむしゃらにサッカー人生を突っ走ってきた伊藤。

そんな彼のサッカーへの情熱を、この怪我が根こそぎ奪い取ってしまった。

高校卒業後、地元の企業に就職。

営業として働くかたわら、社会人リーグでプレーをし続けた。そんな中で、【海外でサッカーをチャレンジしたい】という気持ちが沸々と沸き起こってきた伊藤。そしてチャレンジに向けて2年間、しっかりと資金を貯めた。

2018年6月、ついにオーストラリアへ渡航。

この時点で、選手登録の期間が残り3週間と迫っていた。

この3週間以内にチームと契約できなければ、2018シーズンは、無所属のまま過ごさなくてはいけない。

なるべく、契約できる可能性が高いクラブに行く事が先決だ。

そんな時、NSW State Leagueに所属する、Balmain Tigersの監督から、【攻撃の選手を探している】という電話が、宮下の元へ掛かってきた。

彼の実力で言えば、もっと上のリーグのクラブと契約できる可能性があるかもしれない。ただ、タイムリミットを考えた時に、積極的に選手補強をしているクラブに行くのがベストな選択だと、僕は判断した。

そしてBalmain Tigersの練習に参加した伊藤は、数回の練習後、同クラブとの契約を勝ち取る事に成功した。

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彼が入団した時点で、最下位争いをしていたBalmain Tigers

トップチームの即戦力として、チーム状況を少しでも変える為に加入したはずだった伊藤だったが、初めの数試合は、セカンドチーム(U20)でのプレーを余儀なくされる。

けっして自分が悪いプレーをしている訳でもなく、トップチームでプレーしている選手達よりも、自分の実力が劣っているとも思わない。

ただ、自分は新加入選手。もしかしたら今のパフォーマンスよりも、もっと大きなものを求められているのかもしれない。

【監督が使わざるをえない程の、周りよりも圧倒的なパフォーマンスを、練習から見せる事】

そう、自分は外国人助っ人選手として、このチームに入ってきたのだ。

元々このチームでプレーしている選手より多少上手いぐらいでは、自分が監督でも使うのをためらうかもしれない。

【Balmain Tigersに所属する、伊藤祐のプレー&インタビュー動画は[E:#x1F446]から】

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リーグ戦の最後の二試合を、スタメンでフル出場をした伊藤。

監督が、外国人助っ人としての自分の実力を認めれくれたのか、もしくは、他の選手が不調で自分に出番が回ってきたのかは、わからない。

ただこのレベルでプレーした事に対して満足はしていないし、もっと上に行きたいという欲も出てきた。

【サッカー選手・伊藤祐】の序幕は始まったばかりだ。

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