2017シーズン、Illawarra Premier Leagueに所属するPort kembla FCで、優勝トロフィーを掲げた森京次。
シーズン終了後、2018シーズンはNPLでプレーしたいという相談を受けた。
ボランチでもプレーできるものの、左サイドバックが本職のポジションである彼にとって、NPLのクラブとの契約は、簡単ではないと思われた。
二枠しかないNPLの外国人枠を、ディフェンダーに使うチームは、あまりないためだ。
しかし、森から相談を受けた数日後、NPL3に所属する、St George City FAのプレジデントから、僕に一本の電話が掛かってきた。
【外国人枠で、左サイドバックを探している】と。
まさに、これ以上ないタイミングでのこの電話。
さっそく彼をこのクラブのトレーニングに連れて行った。
NPL2への昇格を2018シーズンの現実目標とし、上のリーグ、同じリーグから、既に強力な選手補強を行っていたSt George City FA。
そんな彼らの中でも、森のパフォーマンスは際立って見え、余裕さえも感じられた。
Illawarra Premier Leagueで優勝を勝ち取ったという、自信からくるものなのであろうか。
そして約一カ月後、森京次は、このクラブとの契約を勝ち取る事に成功した。
【森京次のレギュラーシーズンのプレー&インタビュー動画は[E:#x1F446]から】
【森京次のグラウンドファイナルでのインタビュー動画は[E:#x1F446]から】
レギュラーシーズンはほぼすべての試合でスタメン出場し、レギュラーシーズンのチーム優勝に貢献した森。
しかしファイナルシーリーズに入り、体調不良で二週間練習を行っていない状況で、このグランドファイナルを迎える事になった。
結局ベンチ入りはしたものの、90分の間でピッチに足を踏み入れる事なく、試合終了のホイッスル。
チームは優勝したものの、本人の内心は複雑なものに違いない、と考えた。
しかしインタビューを受ける彼の表情からは、そういった部分を微塵とも感じる事ができなかった。
このクラブで一シーズン通じて主力としてプレーし、優勝に貢献したという自負が、ポジティブなマインドを作り上げているのだろうと。
昨年よりさらに成長した、森京次の姿を見る事ができた一日となった。
豪州フットボーラーズ