複数のNPL2、3のクラブの練習に参加するものの、オファーが貰えない日々が続いたこの2ヶ月。
しかし、最後まで自分を信じてチャレンジし続けた結果、目標としていたNPLのクラブから、遂にオファーを貰った。
NPL3に所属するBankstown Unitedと昨日、正式に契約を結んだ鈴木暢。
毎週末、練習参加しているクラブの試合を必ず観に行き、クラブが現在、どんな選手を必要としているかを念入りにチェック、そしてそのイメージを持って翌週からの練習に参加する。
他の練習生がしないような事でも、それをする事によって少しでも契約できる可能性が高まるならと、ずっと続けてきた。
それだけでなく、練習後には必ず、自分のパフォーマンス、そして感想を僕に報告してくれる。
そんな、サッカーに対する真摯な姿勢を持つ鈴木。
サッカーの実力だけでなく、社会人としての常識も兼ね備えている彼が、オーストラリアに来た理由は、
【オーストラリアでサッカーを通じて、人間として成長したい】
昨日、契約の場で、鈴木の英語を久しぶりに耳にする事ができた。
語学学校に通っているとはいえ、短期間でここまでスムーズに、オーストラリア人とコミュニケーションを取れるようになる事は、決して容易ではない。
練習場で自ら積極的に監督や選手に話しかけ、自分を知ってもらうだけでなく、相手を知る努力をする。
その積み重ねが、彼の今の英語のレベルを表しているのではなかろうか。
【鈴木暢、NPL3のBankstown Unitedと契約!】
鈴木がオーストラリアでサッカー選手として、どこまで大成できるかはわからない。
しかしサッカーを通じて、人間として成長すべき術を彼は知っているだけに、この地で鈴木がどれだけ人間として成長できるのか、そこに注目していきたいと思う。
豪州フットボーラーズ