イースターホリデーの初日に行われたIllawarra Premier League第2節の試合は、Wollongong UnitedがホームにDapto Dandaloo Furyを迎え入れました。
優勝候補同士の試合という事で、小雨が降り注ぐ悪天候にも関わらず、会場は多くのローカルサポーター達で埋め尽くされました。Wollongong Unitedは金城基樹がボランチ、川瀬浩太がセンターバック、湯澤大祐が右サイドバックでスタメン出場です。
NSWプレミアリーグからスタメンレベルの選手を獲得する程の圧倒的な資金力で、過去数年に渡りリーグの上位を独占してきたDapto Dandaloo Furyは、今シーズンも大型補強を敢行、NPL1のSouth Coast Wolvesのエースと、2年前に韓国オリンピック代表候補にもなった選手の獲得に成功しました。
そしてこのDapto Dandaloo Furyを語るときに外せないのがこの男、Alvin Ceccoli(アルビン・チェッコリ)。シドニーFCの初代メンバーで、オーストラリア代表歴もあり、2007年には当時J2のアビスパ福岡でもプレーしていた彼は、2008年よりこのDapto Dandaloo Furyでプレーしており、40歳となった今でもチームのキャプテンとしてピッチを駆け回っています。
相手ボールにも関わらず、マイボールと主張し、スローイングモーションに入ってしまう所が、幾つになっても、どんなリーグでプレーしようと、勝ちにこだわる彼の姿勢が見受けられます。
さすがにスピードの衰えはあるものの、左足のキックの精度は衰えておらず、ドンピシャのクロスを何本を上げていました。
右サイドバックに入った湯澤大祐は、前半は大人しかったものの、後半に入りオーバーラップからのクロスで再三のチャンスを演出します。
センターバックの川瀬浩太も、セットプレーとなると前線へ駆け上がり、持ち前の高さを生かしたヘディングで、相手ゴールを脅かします。
そして後半途中から入ってきた、元韓国オリンピック代表の韓国人選手。ボランチとして約20分プレーしましたが、韓国人らしい守備時の球際の激しさは、際立っていました。
試合は、Dapto Dandaloo Furyが先制するものの、前半終了間際にWollongong Unitedが同点に追いつき、前半を1-1で折り返します。後半に入り、Alvin Ceccoliのフリーキックからのセットプレーで勝ち越したDapto Dandaloo Furyがそのまま逃げ切り2-1で勝利し、開幕2連勝という幸先の良いスタートを切りました。
そして昨日行われた第3節の試合、Wollongong UnitedはアウェイでSouth Coast Unitedを3-0で撃破し、シーズン成績を2勝1敗としました。この試合ではなんと日本人3選手が1得点づつ記録し、今日のローカル新聞の朝刊でも、この試合での日本人選手の活躍が報じられました。
日本人選手が3人所属しているという事で他のクラブからも高い注目を受けているWollongong United。既にクラブの中心として活躍しているこの3選手が今シーズンどこまでWollongong Unitedに勝ち点をもたらしてくれるのか、そして優勝争いに食い込めるのか、今からとても楽しみです。
豪州フットボーラーズ