リーグ1位対2位の対決となった、IPL第22節のBulli FC vs Wollongong Olympicの試合。
勝った方がリーグ戦優勝となる今シーズン最大のビックマッチを観に、Billi FCのホームグラウンドであるBalls Paddockには、多くの観衆が集まりました。
Wollongong Olympicの攻撃の中心を担う、今シーズン24ゴールを上げ、得点ランキング単独トップを走る上田祐輔。
1994年以来、リーグ優勝から遠ざかっているWollongong Olympicの、躍進の最大の立役者である彼が、この重要な試合でも決定的な仕事をして、クラブに23年ぶりの優勝トロフィーを持ち帰る事ができるのでしょうか?
Wollongong Olympicの左サイドバックを任されている、徳野舜。今シーズン、上田へのパスの供給源となり、彼の多くの得点をアシストしてきました。
Bulli FCの守護神、桑田祐也。
Bulli FCのディフェンダーも、上田を自由にさせまいと、徹底的にマークします。
前半10分、相手ディフェンダーのミスから、上田が決定的なチャンスを迎えます。
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完全フリーな状況で放ったこのシュートは、まさかのバーの上。そして天を仰ぐ上田。
互いを知り尽くした両チームの拮抗した展開の中、後方からの正確なフィードで、チャンスメイクをする徳野舜。
昨年のベストレフリー賞を受賞した、この日の主審を務めたボビー氏。フットサル州1部リーグの監督も務めており、以前僕も、彼の元でプレーしていた事がありました(笑)。
この徳野の右足のシュートも、枠内へは飛ばず。
味方のクロスから上田が放ったヘッドは、バーの上に。チャンスは作るものの、なかなか決めきれずに悔しさを表情に滲みだす上田。
そんな一進一退の攻防の中、Bulli FCが貴重な先制点を挙げます。先制点を挙げた直後の、桑田のこの表情。
後半に入り、中盤にポジションを変えた徳野が、フリーキックのチャンスで直接ゴールを狙うものの、ボールはキーパーの正面へ。
試合開始直後に足を負傷、それをかばいながら試合終了までプレーを続けていたという徳野ですが、この表情からも痛さが伝わってきます。
優勝が掛かっているだけに、試合もヒートアップし、退場者を出す乱闘騒ぎにも。
そしてBulli FCが一点リードのまま、試合終了のホイッスル。接戦を制したBulli FCが、2017シーズンのIllawarra Premier Leagueのチャンピオンの座を、見事手にしました。
23年ぶりのリーグ優勝に、あと一歩届かなかったWollongong Olympic。上位5チームで争われるファイナルシリーズで、この雪辱を晴らすことができるのでしょうか?
IPLファイナルシリーズの模様も、引き続きお伝えします。
豪州フットボーラーズ