National Premier League NSW Men’s2、実質オーストラリア3部リーグでプレーする2人の日本育ちの選手、一人はオーストラリアでの3シーズン目を迎える加藤潤と、今年が1シーズン目となる在日韓国人の李東俊の試合を観に行ってきました。
左側に写っているのがMounties Wanderesでプレーする李東俊、右側に映っているのがBankstown Berriesでプレーする加藤潤です。14節までの時点で、Mounties Wanderesは勝ち点6の12チーム中最下位、Bankstown Berriesは勝ち点17の8位と、両チームにとってはレギュラーシーズン5位までに与えられるプレーオフ出場権獲得より、自動降格となる最下位のスポットを避ける為の、特にMounties Wanderesとっては、残り試合で一つも落とす事のできない状況での戦いとなりました。
National Premier Leagueでは2枠という外国人枠の他、ポイントシステム(サラリーキャップ的なもの)の関係上、クラブ側はオーストラリア国籍のローカル選手より相当良くなければ外国人選手とは契約しないのが通例ですが、この2選手も外国人プレーヤー(通称ビザプレーヤー)としてプレーしているだけあり、ピッチ上でも目立った活躍を見せてくれました。
試合開始からホームのBankstown Berriesがゲームの主導権を握り、先制点をあげるものの、Mounties Wanderesも前半の内に同点に追いつきます。攻撃的なポジションで出場した李東俊は、ボールに触れるチャンスがあまりない中で、ボールを持った時には積極的にドリブルを仕掛け、シュートを撃っていきます。
そして後半に入り、Bankstown Berriesが追加点を入れた直後、加藤潤のこの美しいゴールが決まり、Bankstown Berriesが3-1とMounties Wanderesを突き放します。このクラブで10番を背負っている加藤、オーストラリアでの1年目は、National Premier League NSW Men’s2(豪州2部)のBlacktown Spartandsで不動のスタメンを張っていただけあり、このゴールシーン以外でも、後半中盤にベンチに退くまで、格の違いを見せつけるプレーを連発していました。1年ぶりぐらいに彼のプレーを観ましたが、National Premier League NSW Men’s2でプレーするには本当に勿体ない選手です。
加藤潤がベンチに下がってから、崖っぷちのMounties Wanderesが反撃を開始し1点を返すもののそのまま試合は終了、3-2でBankstown Berriesが勝利を収めました。シーズン前には、豊富な資金力を元に、National Premier League NSW Men’s1での経験がある選手を数人獲得し、優勝候補の一角にも上がっていたMounties Wanderesですが、中々歯車が噛み合わないまま、シーズン終盤を迎えてしまいました。
試合後、この日応援に駆け付けた日本人選手達と一緒にワンショット。他の選手達も彼の活躍を目の当たりにし、多くのモチベーションを得る事ができたと思います。
豪州フットボーラーズ