リーグ戦の第15節が終了した時点で、Parramatta Eaglesの7位とSutherland Sharksの9位という、リーグの中位争いを繰り広げるこの2チームですが、5位までに与えられるプレーオフ進出権獲得の為には、互いにこれ以上絶対に勝ち点を落とす事のできない状況の中、この第16節を迎えました。
この日もスタメン出場の梶山知裕。怪我人が多いSutherland Sharksの中で、毎試合安定したパフォーマンスを見せています。
選手の平均年齢が20歳そこそこのSutherland Sharksに対し、オフシーズンに他のNPL1クラブからベテラン選手を数人補強したParramatta Eaglesですが、補強選手達も事実上は他のクラブで戦力外通告を受けた選手達で、リーグでも一二を争う少ない予算でクラブを運営している中での現時点でこの7位という成績は、数年このチームの指揮を執っている監督の功績が大きいと言えます。
一方、今シーズン長年このチームの中心としてプレーしてきたベテラン選手達を放出し、新しい監督を迎えてチームの若返りを図ったSutherland Sharksですが、監督と選手達のコミュニケーションがスムーズに取れておらず、若手選手達のこのレベルでの経験、実力不足という事もあり、苦戦を強いられています。
先にParramatta Eaglesに2点を先制されるもの、梶山のPKで1点差に詰める Sutherland Sharks。
得点後も、キレのあるドリブルで突破口を開こうとする梶山ですが、相手の厳しいマークに遭い、中々チャンスを作りだす事ができません。そしてその後に更に失点を喫し、試合は3-1で終了。プレーオフ進出が現実的にかなり厳しいものとなってしまいました。
クラブ自体は、リーグ降格圏からはかなり安全な位置にいる為、プレーオフ進出がかなり厳しくなったこの状況でのモチベーションの保ち方が難しいところですが、梶山自身は来季の他クラブとの契約をも視野に入れて、個人の結果にこだわって残り試合をプレーして欲しいと思います。
豪州フットボーラーズ