西村純が昨シーズンプレーした、Kiama FC。
このクラブの監督から、(JUNの様なプレーヤーを送ってくれ!)との電話が、約一か月に来た。
JUNの様なプレーヤーという言葉の解釈に多少の時間を要したものの、僕の解釈(?)なりに、その条件を満たしているであろう3人のプレーヤーを、このクラブに送った。
そして一回の練習参加で、3人ともオファーを貰う事に成功。
その3人が揃ってスタメン出場するという連絡を受け、先週土曜日、シドニーから車をぶっ飛ばして、ウーロンゴンの試合会場へ向かった。
小城奏太(20)、ストライカー。
ファンキーな見た目、そして180センチを超す恵まれた身体条件を持っているものの、プレースタイルは至ってソフトな彼。
足元の技術もあるだけに、もっとガツガツとしたプレーを覚えれば、相当期待できるプレーヤーである。
網中龍(20)、ボランチ。
決して派手さはないものの、チームメートに絶対欲しい選手。トルシエ監督時代の、明神智和の様な選手とでも言えようか。
逆に言えば、何か強烈な武器が一つでもあれば、更に上のレベルでプレーできるであろう。
山中真哉(22)、ウィンガー。
オーストラリアでサッカーをするのには細すぎるのでは?と心配するぐらい、細身の彼。
しかし身体が軽い分、ドリブルにスピードもあり、この試合では相手ディフェンダーをチンチンにしていた。
もう少し筋肉を付けたら、相当な選手になる可能性も?
網中が後半中盤、膝の靭帯損傷というアクシデントに見舞われる。
この時点でリードしていたKiama FCだったが、そこから立て続けに失点を食らい、逆転負け。
試合後、選手達が口を揃えて言っていた(このリーグの球際の激しさは、半端じゃない。)という言葉の通り、試合を通じてラグビーの様なタックルが飛び交い、網中だけでなく、小城、そして山中も、軽い負傷を負った。
この試合で、西村純の様な存在感をこの3人が出せたかと言えば、正直イエスとは言い難い。
しかしまだ一試合を終えたばかり。
Kiama FCのレジェンド、西村純のレガシーを引き継ぐべく、彼らには引き続き頑張ってほしい。
豪州フットボーラーズ