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(オーストラリア)金城基樹と森京次(サッカー)

2017.7.17

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2017年7月16日に行われたIllawara Premier Leagueの第17節、South Coast United対 Port Kemblaの試合に行ってきました。

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この試合に出場したSouth Coast Unitedの金城基樹とPort Kemblaの森京次。金城の試合を見るのは昨年の5月以来、実に1年ぶり! http://goshuballers.com/2016/05/melbourneffa-ffe2.html

このIllawara Premier Leagueでのプレーは、今シーズンで4シーズン目となる金城。今でこそ、このリーグのほとんどのクラブに日本人選手が所属していますが、金城が初めてこのリーグでプレーしたシーズンは、日本人選手は彼以外にいませんでした。僕自身、Illawara Premier Leagueに関してまったく情報やコネクションがなかった当時、知り合いを通じてIllawara Premier Leagueに所属するWollongong Unitedのオーナーを紹介され、所属クラブがなかった金城を送ったのが全ての始まりでした。この年、シーズン途中からWollongong Unitedに加入した金城は加入直後からチームの中心選手として大活躍し、その翌年、さらに3人のアジア人選手を加えたWollongong Unitedは、見事にリーグ優勝を果たすという快挙を成し遂げました。

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オーストラリアに来て最初に練習参加した、当時NSW Premier Leagueに所属していたMarconiでの金城のプレーを見た、当時の僕のアシスタント(小澤ちゃん)は、「テベスのようなキレキレなドリブルをする凄まじいプレーヤー」と、評した程です。そんな金城も、この日はいつものらしさを発揮できずに、プレーに精彩を欠いていました。

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シーズン途中から加入し、この試合がPort Kemblaでの3試合目となった森京次。ボランチでの出場となったこの試合では、守備の面での活躍が光っていました。

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チームメイトとも積極的にコミュニケーションを図る森。

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このパッとしない表情がこの日の金城のパフォーマンスを物語っています。

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本当はもっとできるはず、、、、

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ヘディングにも、森の闘志とやる気がみなぎっています。試合中、監督からしきりに「Kyoji good!」という言葉が聞こえてきたぐらい、彼のこの試合でのパフォーマンスは際立っていました。

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守備的なポジションでありながら、チャンスがあれば攻撃に絡む姿勢を見せた森。試合後に本人も語っていましたが、攻撃の部分ではまだ課題が残されています。

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後半途中でベンチに下がった金城。一体何を話しているんでしょうか?

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ボールがないところでも、激しさを十分に見せてくれた森。

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しかし激しさがいきすぎて、レフリーから注意が入ります。

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結局、序盤から優位に試合を進めたPort Kemblaが、South Coast Unitedを相手に3-0と快勝。勝利はしたものの、試合後の森の表情からは勝利の満足感よりも、自分の力をまだ全然出し切れていないというもどかしさが、ひしひしと伝わってきました。

一方の金城は、試合直前からの腹痛が原因で彼本来のパフォーマンスを見せられなかったと、試合後のインタビューで語っていました。大学サッカーの名門である阪南大学サッカー部で、2年からトップチームでプレーしていた金城基樹。そんな素晴らしい経歴と実力を持っている金城ですが、彼はまだ自身のポテンシャルをオーストラリアで出し切れていないと僕は感じています。果たして金城がそのポテンシャルをフルに発揮する時がオーストラリアで来るのか?金城基樹の今後を、引き続きレポートしていきます。

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