2017 Illawarra Premier Leagueのサッカーを締めくくるGrand Finalは、圧倒的な強さでレギュラーシーズンを1位で終えたBulli FCと、レギュラーシーズンを5位で終えたPort Kembla FCの試合となりました。
2017シーズン途中からPort Kemblaに加入以降、不動のボランチとしてチームの勝利に貢献してきた森京次。シーズン終盤に足首を負傷、医者からプレーをしてはいけないと言われている足首の状態にも関わらず、怪我を押してファイナルシリーズをプレーしてきました。
Bulli FCの守護神、桑田祐也。シーズンを通じて神がかりなセーブを連発してきた桑田が、この試合でも決定的な仕事をしてくれるのでしょうか?
Illawarra Premier Leagueで最多優勝回数を誇るものの、ここ数年優勝から遠ざかっているPort Kembla。そんなPort Kemblaの選手一人一人と、優勝トロフィーを必ず持ち帰ってくれとでも言っているような、熱い抱擁をかわすプレジデント。
グラウンドファイナルという舞台からくるプレッシャーなのか、いつもよりも緊張した面持ちの桑田。
足首の負傷を全く感じさせない動きで、相手にプレスをかける森。果たして90分間、足首が持つのでしょうか?
2500人以上の観衆が会場を埋め尽くしたこの試合、序盤から両者ともチャンスを作るものの、なかなか得点には繋がらないまま、前半をスコアレスで折り返します。
後半に入り、ポジションを前に上げ、攻撃に絡む回数が増えてきた森。
相手の激しいタックルを受けレフリーにファールをアピールするものの、判定はプレーオン。
日本ではファールをとってもらえたシーンでも、オーストラリアではとってもらえない事が多く、森本人も、選手としてさらにレベルアップするには、この球際での激しさをさらに伸ばす必要があると語っていました。
前後半終えて両者とも得点がなく、試合は延長戦へと突入します。
延長に入り、Port Kemblaが2つの決定的なチャンスを作るものの、桑田の神がかり的なセービングにより得点は生まれず、試合はPK戦へと突入します。
Port Kemblaの最初のキッカーのPKをセービングする桑田。
2人目のPKも、桑田が鋭い読みを見せ、見事に阻止します。
しかしそんな桑田の大活躍にもかかわらず、Bulliの2人目から4人目のキッカーがPKを外し、Port Kemblaが、2017ファイナルシリーズのチャンピオンの栄光を手にしました。
優勝が決まった瞬間、喜びをピッチ上で爆発させるPort Kemblaの選手達。レギュラーシーズン5位からのファイナルシリーズ躍進劇に、本人達も信じられないといった様子です。
この試合でBulliが勝利していれば間違いなくMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選ばれていたであろう、試合を通じてスーパーな活躍を見せた、桑田祐也。
試合後のインタビューで森京次も、桑田の上手さには脱帽していました。
準優勝メダルを授与される時には、笑顔を取り戻した桑田。誰もが認める、このリーグのナンバーワンキーパーです。
足首に爆弾を抱えながらも120分フルにプレーし、最後まで運動量が落ちなかった森京次。
延長後半に見せた弾丸ミドルシュートは、惜しくも桑田のスーパーセーブに阻まれたものの、攻撃面より守備面での活躍が光った試合となりました。
We Are The Champions ~!
今シーズンから新監督を迎えた新体制の中、シーズン開幕前の現実目標がファイナルシリーズ進出だったPort Kemblaだけに、Port Kemblaのプレジデントの喜びもひとしおです。
優勝メダルを首にかけながらのインタビュー。興奮がまだ覚めやらぬ中、この試合だけでなく、今シーズンを振り返ってみての感想も語ってもらいました。
【このグラウンドファイナルの模様と、その次の日のパーティー(?)の模様が、地元のニュースで放映されました。↑】
オフシーズンには日本に一時帰国し、足首の治療に専念する予定の森。来シーズンは、さらにパワーアップした森の姿を見れることに期待したいと思います。
豪州フットボーラーズ