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望月ノビーという男【最終章】

2019.5.10

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このブログの読者で、この望月ノビーという男を知らない方は、まずこちらの記事を読んでいただきたい。

ノビーという男

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Illawarra Premier Leagueに所属する、Port Kemblaで2シーズンプレーした、通称ノビーこと、望月信昭

2019シーズンを最後に、日本へ帰国するという事は、シーズン途中に本人から聞いていた。

派手さは決してないものの、与えられた自分の仕事を着実にこなす選手。

それが、望月ノビーだ。

昨日、彼の所属したPort Kemblaのプレジデントから僕宛に、一通の電話が掛かってきた。

【ノビーは来シーズンもオーストラリアでプレーするのか?】

来シーズンはプレーしないという事を伝えるや否や、プレジデントは望月の称賛をし始めた。

【あいつは、このリーグでベスト10、いやベスト5にも入る優秀な選手だ】

【特にスーパーなプレーをするわけではないが、安定感が素晴らしい】

【人間性も素晴らしく、チームメイトからも慕われていた】

【あいつに代わるような選手を、送ってくれないか?】

このリーグでプレーする、ノビーを始めとした多くの日本人選手達の、ピッチ内だけでなく、ピッチ外での素晴らしい評価のおかげで、次に来る日本人選手がプレーしやすくなっている。

これは紛れもない事実だ。

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日本への帰国前に、挨拶がしたいという事で、うちの近くのカフェでランチをした。

【2シーズン、色々とサポートして頂いて、ありがとうございます】

という言葉を彼が発した直後、僕は彼に言い返した。

【次に来る選手の為に、道を広げてくれてありがとう】

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決して口数は多くないものの、内に秘める情熱を持った男、望月ノビー。

オーストラリアでの2年間、サッカー選手としてだけでなく、人間としても大きく成長した事を、彼から十分に感じる事ができた。

この地での経験を、今後の人生にどう活かしていくのか?

望月ならば、きっとうまくやっていくであろうと、僕は確信している。

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