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COLUME

(オーストラリアサッカー)上に行く為の努力を本気でやっているか?

2019.2.25

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才能、実力、そして上に行けるポテンシャルはあるものの、日の目を見る事なく、サッカー界から消え去っていくサッカー選手はたくさんいる。

僕もこの仕事をしながら、そういった選手達を数多く見てきた。

メッシやロナウドといった、周りより圧倒的に抜きんでた実力があれば、どこのリーグにいっても評価をされるであろう。

しかし日本代表のレベルでさえ、プレーするリーグ、クラブが違っていたら、日の丸のユニフォームに袖を通す事がなかったであろうと思われる選手もいる。

この記事に出てくる、26歳で日本代表に初招集された加藤恒平選手が、まさにそのケースだ。

「僕には才能がないんです」加藤、底辺から這い上がった日本代表MFの物語(サンスポ)

このとき、すでに26歳。年齢が上がれば上がるほど、日本代表に呼ばれる可能性は下がる。加藤に残された時間は少なくなっていた。だが、わずかなチャンスでもつかむために、加藤はやるだけのことをやった。

 例えば、ユーチューブで「Kohei Kato」と検索すると、加藤のプレー動画が出てくる。出足の良いインターセプト、球際での当たり負けしない強さ、ボールを奪った後の縦パスなど、加藤のプレースタイルがよくわかる。

 とはいえ、香川真司や本田圭佑のような、有名選手ではない加藤のプレー動画を、誰が作っているのだろうか。答えは、「本人」だ。

 加藤は欧州中の試合映像を見られるスカウティングサイトと個人で契約している。自分が出た試合の中から、良いプレーを抜き出し、映像ソフトで編集し、動画サイトにアップロードする。そんなことをやっている日本代表候補選手は、おそらく加藤だけだろう。

 「良い選手だったら、自分でやらなくてもいいけど、自分はそこのレベルにないので。でも、自分のプレーを見ることでプラスになることも多いんですよ」

 自分の強みは何なのか。あるいは何が課題なのか。自分のプロモーション映像をつくることで、客観的に分析する習慣がついたのだ。

《サンスポ www.sanspo.com 2017年5月27日ウェブ版より》

日本では、J2でプレーする普通の選手であった彼は、欧州へ渡り、モンテネグロのクラブでプレーする事を決める。プレーできる場所がそこしかなかったという。グラウンドはデコボコで、スタジアムはボロボロ。給料もお小遣い程度。まさしく欧州の底辺からのスタートだったのである。

そこからステップアップし、最終的には日本代表まで登り詰めた加藤選手。

彼が欧州に渡っていなかったら、日本代表には恐らくなれていなかっただろうし、多くのサッカーファンがその名を聞くこともないまま、サッカー界から消えていったに違いない。

無名選手として渡った欧州。

下から這い上がっていく為に、自分の今の立ち位置を映像等で客観的に分析し、上に行くには何をしなくてはいけないかを考え、人一倍努力した。

その努力の結果が、加藤選手が、日本代表という舞台にまで上りつめる事ができたと言えよう。

オーストラリアでプレーしているチャレンジャーの中で、現在の自分の実力を客観的に評価できている選手が、どれだけいるであろうか?

僕が見る限り、大半のチャレンジャーが自分の実力を、過大評価している。

特に、中々チームが決まらなかったり、自分が思い描いていたリーグでプレーしていない選手からは、そういった傾向が多くみられる。

【自分はこんなレベルで、オーストラリアにサッカーをやりにきたのではない】

【周りが下手すぎて、全然サッカーが面白くない】

こういった事ネガティブな考えを持っている選手に限って、実力も大した事ないし、上手くなろうとする努力もしていない。

J2を経験している加藤選手でさえ、自分で試合のプロモーション映像を作って、自分のプレーを分析しているんだぞ?

そういった努力を君たちはしているのか?

かなり厳しく聞こえるだろうが、僕は彼らチャレンジャー達に本当に上手くなってほしいからこそ、こういった苦言を呈する。

自分のプレーに自信を持つことは重要だ。しかし、自分の実力を過大評価するあまり、必要な努力を怠り、何の生産性もないオーストラリアでのサッカー生活を、送ってほしくはない。

まだチームが決まっていないチャレンジャーは、クラブからのフィードバック(評価)に対して、もっと真剣に耳を傾け、それを次へのトライアルへと繋げてほしい。トライアルの映像も、自分たちからどんどん要求してもいい。

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【自分が出場した練習試合の動画をチェックしながら、藤田氏からのアドバイスを聞くチャレンジャー】

チームが決まらない事を、クラブや代理人のせいにするのは簡単だ。

しかしチームと契約できないのは、結局は自分の実力が不足しているという事。

それをしっかりと認識して、トレーニングに励んでほしい。

サッカーであれ英語であれ、本気で上手くなりたい、上を目指したいのなら、いつでも相談に乗るので、連絡を待ってるぞ!

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