金曜日の夜に行われたこの練習試合、ケガで戦列を離れていた中村風太も復帰し、佐々木周、中村風太、塩澤智裕と久々に三人が揃っての試合となりました。
いつもの如く、試合前に心を整える佐々木周。
二日前にスーパーリーグのチームと練習試合を行い、中一日でこの試合に臨んだBlacktown Spartandsの選手達でしたが、オフシーズンに大幅な選手の入れ替えがあったSydney Olympicを相手に、佐々木周、中村風太といった攻撃陣を中心に、Blacktown Spartandsが序盤から試合を支配します。
まだ100パーセントのコンディションではないものの、前線で佐々木周と共に良いコンビネーションを見せる中村風太。チームメートにはACL出場経験がある選手が二人いるものの、実質佐々木と中村のチームと言っていい位、このチームでの実力は頭一つ抜けている両選手です。
左サイドバックで出場した塩澤智裕。この試合でもまずまずのプレーを見せていましたが、もっとやれるポテンシャルを持っていると思います。そしてその後ろに映っているのは、久しぶりにサッカー会場で目撃した、プロサッカーハンターのXXX氏。終始、非常に渋い表情をしていたので、結局近づけずに終わってしまいました。
去年のこのカードは、Blacktown Spartandsが完全にポゼッションで負け、結果でも負けていましたが、このチームの主力であった日本人選手二人が退団した為、今年は全く違ったチームとなったSydney Olympic。他のプレミアのクラブからも若干選手の補強はしたものの、今シーズンはかなり厳しいシーズンとなる予感を感じさせてくれたゲームでした。
FWでの出場となった佐々木周。相変わらずの上手い体の使い方で、殆どボールを取られないだけでなく、フィフティーフィフティーのボールをもマイボールへとしてしまう技術の高さが、彼が現在このリーグの外国人選手で一番の評価を受けている理由でもあります。
佐々木周から中々ボールを奪えずに、ハードなファールを犯し、イエローカードを貰うSydney Olympicの選手。
本人曰く、自分は決してドリブラーではない、と言い張るものの、このエリア内でのドリブルからのゴールキーパーの股を抜くビューティフルゴールで、Blacktown Spartandsが一点を先制します。前半終了間際にSydney Olympicが一点を返し、ハーフタイムに入ったところで、中一日での試合という事で、Blacktown Spartandsは一軍のメンバーから20歳以下のメンバーに総入れ替えし、試合は終了間際にSydney Olympicが逆転ゴールを決め、2-1で試合は終了となりました。
今年は少しばかり期待できそうなBlacktown Spartands。引き続き彼らのプレシーズンマッチをレポートしていきます。
豪州フットボーラーズ