東京都大学リーグ3部に所属する創価大学サッカー部を休部し、今年の4月中旬からNSW州の複数のクラブの練習に参加していた定久大希が、先週の土曜日に行われたNSW州のNPL3の試合で、Granville Rageのプレーヤーとしてデビューを果たしました。
6月30日の練習後に、定久と契約をしたいとの意思を監督から伝えられたのですが、選手移籍の締め切り期限はその日の夕方の5時までとなっており、既にその時点で夜の9時を回っていた為、ルール的には契約が不可能な状況だったのですが、NSWサッカー協会の知り合いに掛け合い、奇跡的に選手登録を完了する事ができました。
この前節の試合では20歳以下の試合でベンチ入りを果たしたものの出場機会はなく、オーバーエイジ枠として、まずは20歳以下のチームで数試合プレーするかと思われた矢先、なんと首位を走るチームを相手に、トップチームでスタメン出場を言い渡れるというサプライズ。本人も予想してなかったこの状況で、しかしながら自分の実力がオーストラリアのこのレベルでどこまで通用するかを試せるこのチャンスに、気合を入れて臨んだ試合となりました。
サイドのMFとして出場した定久。格上のチームを相手にボールを保持される時間が長く、中々良い形でボールを貰う事ができません。
一緒に生活し、学校に通う多くの日本人のサッカー仲間達も、定久の応援に駆け付けました。
ピッチ上ではかなり小柄な部類に入る定久ですが、得意のスピードを活かしたドリブルで、大柄なオージーディフェンダー達に勝負を挑みます。
ゴール前でのビックチャンスを外す定久大希。試合は0-2で敗れたものの、定久にとってはフル出場し、このレベルでも自分のプレーが通用するという手ごたえを感じる事のできた、貴重なデビュー戦となりました。
(写真撮影:斉藤麻衣子)
豪州フットボーラーズ