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(オーストラリア)13歳のシドニー短期サッカー留学(サッカー)

2016.8.30

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日本の夏休みにあたる7月の末から8月の末まで、日本各地から来た5人の中高生がシドニー短期サッカー留学プログラムに参加していました。その中でも今回の参加者で最年少である13歳、中学1年生の吉留匠輝君の、2週間のシドニー短期サッカー留学をレポートします。

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早朝の便でシドニー空港に到着した吉留君。長旅だったのにも関わらず、元気いっぱいな姿でゲートから出てきました。今回の短期留学をする事になった理由を訊くと、「世界の果てまでイッテQ!」という番組で、下手な英語ながら頑張って外国人とコミュニケーションを取ろうとする出川哲朗の姿を見て、自分も海外でこういった体験をしてみたいと親に相談したところ、それじゃー夏休みに行ってきな!という流れになったとの事です。そのエピソードを聞きながら、13歳ながら自らそういったチャレンジに挑む為にシドニーにやってきた吉留君に、2週間という短い期間ながら彼が最大限成長できる環境を用意しようと、僕は空港から宿までの車内で色々と考えを巡らせました。

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今回の留学は、午前中は語学学校に通い、午後は観光、夕方からはサッカートレーニングという基本スケジュールで行われました。奈良県から来た吉留君、シドニー中心部を散策した際にはその都会ぶりにビックリ!奈良県にはこんな店ないですよー!奈良県はめちゃ田舎ですよー!という言葉を、滞在期間の間、終始連発していました。僕自身、奈良県には一度も行った事がないのですが、奈良県ってそんなに田舎なのでしょうか?

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吉留君のポジションがゴールキーパーという事で、今回の滞在はゴールキーパーアカデミーを中心に、3ヶ所のアカデミー、クラブにお世話になりました。初日の夕方から参加したゴールキーパーアカデミーでは、日本人は吉留君だけ、そして英語で全てやり取りをしなくてはいけないといった、まさに彼が希望していた環境で、果たして彼がどれだけ練習を理解し、ついていけるのか?そして周りの子達と上手くやっていけるのか?というところを、遠くから注視していました。

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そんな心配も無用、練習が始まると同時に、自ら進んで輪の中に入っていき、積極的に周りとコミュニケーションを図ろうとする吉留君。そんな彼の姿を見た時、明確な目的があるとここまで違うんだなという事を感じ、感心してしまいました。

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13歳ながら、練習中には大人顔負けの精悍な表情を見せる吉留君。

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多民族国家であるオーストラリアだけに、アングロサクソン系の子、アフリカ系の子、中東系の子と、様々な人種が混ざりあった中での練習なりました。奈良県の強豪、奈良クラブの下部組織でプレーしているだけに、体格は小さいものの、動きの良さや、キャッチング、キックの正確さは、この日一緒にトレーニングしたメンバーの中でもトップクラスだった吉留君。コーチも彼の技術の高さには感心していました。

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このゴールキーパーアカデミーを含め、他のサッカークラブでの練習の日程を全て終えた後、「日本とは全く違ったトレーニング内容且つ、言葉が完全には理解できないといった環境の中で、新しいトレーニングを体験できたといった事だけでなく、言葉 や文化の違いといったものを全てひっくるめての、海外でサッカーをするという事の難しさ、そしてそのチャレンジをクリアした時の喜び、達成感というものを感じる事ができました。」と言った感想を述べてくれた吉留君。僕自身もこの短期の留学では、サッカーの技術や英語の習得云々よりも、言葉が通じない中でいかに自ら考えて行動し、チャレンジを一つ一つクリアしていくか、そして英語習得の必要性を感じ、今後の英語学習の為にどれだけ大きなモチベーションを得れるかといった事が最も重要だと感じていますし、彼らにそういったものを日本に持ち帰って欲しいと思っています。

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シドニー滞在者でも中々行く機会のないThe Entranceへ!

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同じ語学学校に通っているナルさんとランチタイム。

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シドニーに来たらビーチは欠かせない!という事で、九州男児、寺本貴生と一緒にクージービーチへ!寺本からサングラスも貰いました。

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週末は寺本貴生の試合観戦へ。グラウンドへ行く途中にある、South Coastを一望できるこの展望台でワンショット。それにしてもこの景色は素晴らしいです。

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試合会場ではオージーバーベキューを体験。

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滞在先である選手寮の庭の芝刈りも、自ら率先して行ってくれました。

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他の日本人選手達とも仲良くランチタイム。

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噂に聞いていた西村純との遭遇に、興奮を隠せない吉留君。

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オージーサッカーコーチによる、プライベートサッカー英語レッスンでは、自ら積極的に言いたい事を英語で表現しようと、頑張っていました。

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前回の遭遇で意気投合した西村純と海沿いの高級レストランでランチ。人生で今まで食べた食事の中で一番美味しかった!との感想の吉留君。

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パスタ

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リゾット

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アイフィレット

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ランチ後、オーストラリアの自然を体感できるフェリーにも乗船。

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Western Sydney Wanderersの練習を見学した日には、先月クラブに加入したばかりの楠神順平選手と、Wanderersのオフィスでツーショットを撮り、少ない時間ながら話す事ができました。

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自らにチャレンジを課す吉留君。

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Rydalmereとフィジーアンダー20の試合を観戦後、この試合に出場した川瀬浩太、樽谷誠司と一緒にディナーを食べながら、色々な話を聞く事ができました。

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シドニーのお台場とも言われているダーリングハーバーで。

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ダーリングハーバーショッピングセンター内にあるイタリアレストランで、生まれて初めての1メートルピザを体験。

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寮のお兄さん達ともボールを一緒に蹴ったり食事をしたりと、貴重な時間を過ごしました。

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日本への帰国便搭乗前に、九州男児の寺本貴生とオーストラリア最後のワンショット。

2週間という短い期間ながら、今後の人生を左右する位の貴重な体験をシドニーでした吉留君。ここで得た経験、そしてモチベーションを基に、日本でどんどん色々な事にチャレンジして、成長していって下さい。

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