先天的に左腕の肘から先がない状態にも関わらず、本人はそれをハンディキャップと感じるどころか、むしろ彼自身をタフに作り上げてくれたと信じる、強靭かつポジティブなメンタルを持つ男、佐藤圭介。
そんな日本人の中でも小柄な部類に入る佐藤が、大柄なオーストラリア人を相手に、彼の技術の高さとクイックネス、そしてメンタルの強さを武器に闘う姿は、見る者に勇気さえ与えてくれます。
練習中だけでなく、休憩時間、そして練習後にも自ら積極的に、監督、コーチ陣、そしてオーストラリア人選手達とコミュニケーションを図る佐藤。海外でサッカーをチャレンジーするにあたっての英語でのコミュニケーションの重要性、そして自分次第でいくらでも英語を上達させられる環境に自分が置かれているという事を、佐藤が十分に熟知している証拠です。
このチームでの数回の練習参加を外から見ていて、佐藤はこのチームで外国人助っ人として十分活躍できると僕は感じたものの、監督の評価は、フィジカルコンタクトの弱さに不安があるとの事。評価するのはチームであり、監督なのでそこは本人、そして周りがなんと考えようが、どうしようもないところです。
人生はどちらかです。勇気をもって挑むか、棒にふるか (ヘレン・ケラー)
豪州フットボーラーズ