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COLUME

(オーストラリア)三羽悠矢ストーリー(サッカー)

2017.6.19

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NSW NPL1に所属するParramatta FCの監督から、誰かいい日本人ストライカーはいないか?との電話が掛かってきたのが6月1日。その電話から2週間後の6月14日、NPL2のSpirit FCでプレーしていた三羽悠矢が、Parramatta FCと正式に契約を交わしました。ボランチのポジションでプレーする三羽悠矢がストライカーに変身したわけではありません。その電話の直後にParramatta FCの監督が解任されると、ほとんどの主力選手がチームを去るという不測の事態が発生しました。そんな中、ある人物の強力な推薦によって、三羽のParramatta FCへの移籍が決まったのでした。

Koku

先週の金曜日、クラブに加入したばかりの三羽の様子を見に、グラウンドへと向かうと、選手が大量離脱したということもあり、契約選手以外にも多くのトライアル生が練習に参加していました。グラウンドの横で紅白戦を眺めている最中、写真中央に写っている黒人の青年が僕に話しかけてきました。

黒人青年 「これはParramatta FCの練習?」

宮下 「そうだよ」

黒人青年 「監督はどこにいる?」

宮下 「あの端の方で立っている人だよ。このクラブの練習に参加しに来たの?」

黒人青年 「Parramatta FCの選手が大量にクラブを辞めたという情報を聞いて、とりあえず来てみたんだ。」

宮下 「今はどこかでプレーしているの?」

黒人青年 「キャンベルタウンのローカルリーグでプレーしているんだ」

宮下 「え?キャンベルタウン?結構遠いところから来たんだね。車で1時間近くかかるでしょ?」

黒人青年 「電車と歩きでここまで来たから、2時間半ぐらいかかったよ」

宮下  

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彼の右隣で見学している人達の服装を見ればお分かりかと思いますが、最近のシドニーの夜はとても寒く、この日も13度まで気温が落ちこみました。そんな中、彼のこのタンクトップ姿は、ドラえもんのどこでもドアで南国からでも来たの?と聞きたくなるぐらい、季節外れという言葉では収まりきらない、衝撃的な恰好でした。この格好で、駅からグラウンドまでの約30分の道のりを歩いてきたという彼の体感温度は、一体どうなっているのでしょうか?そして6時半スタートの練習から1時間半遅れでグラウンドに到着したにも関わらず、この日のトレーニングに参加させてくれと交渉してしまう、日本人の我々からすると常軌を逸した彼のサッカーの実力が非常に気になりましたが、結局この日は練習に参加できず。同じくタンクトップ姿のまま、グラウンドを後にする彼の後姿を見ながら、果たして彼は次の練習にもこの格好でくるのか、大変気になりました。

Jun

常軌を逸したといえば、この男も負けていません。三羽悠矢のParramatta FCでのデビュー戦が行われたグラウンドに試合開始から20分遅れで登場した西村純。自分の試合には、他のどの選手よりも先にグラウンドに到着し、日本人選手の試合を観戦する際も、必ずキックオフ前には姿を見せる、スーパーパンクチュアルな西村純がこの日はどうしたのでしょうか?

実はこの日、他の日本人選手の試合を観に行こうと電車で1時間以上かけて向かっている最中、僕との通話でこの選手が数日前にそのクラブと契約解除したことを知る西村純。はじめは僕の言葉をうまく呑み込めていなかったものの、途中で冗談ではないということに気づき、そしてまたもや1時間以上かけてこのグラウンドに到着。その直後の、無事に到着したという安堵の表情が垣間見れる、西村純のワンショットです。笑

Yuya

試合内容は、動画の編集が終わり次第アップしますが、とりあえずNSW NPL1でデビューを飾れてハッピーな表情の三羽悠矢。2シーズンでNPL3からNPL1までを経験した、初の日本人選手となりました。

Yuan

この日のParramatta FCの対戦相手であるSydney Olympic FCで、攻守に縦横無尽の活躍を見せた安真也と共にワンショット。

現在、降格候補ナンバーワンのParramatta FCですが、ここから奇跡の残留ストーリーを伝えていくことができるのでしょうか?僕はできると信じています!

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