先週の金曜より、福島県に所在する富岡高校の2年生のサッカー部員3人がサッカー部の監督と共に、英語の学習とサッカー体験を目的に、約2週間の予定でシドニーに滞在しています。
シドニー国際空港到着後、ホームステイに荷物を降ろして直ぐに、オペラハウスやハーバーブリッジ、そしてフェリーに乗ってミルソンズポイントやダーリングハーバー、チャイナタウンと言ったスポットを回りました。
福島県の教育委員会の承認を受け、学校の授業の一環として今回のプログラムに参加している彼ら3人。他の生徒たちが教室で授業を受けている間に、シドニーでの貴重な時間を過ごしている幸せ者達です。
イタリアンレストランでオーダーしたパスタのボリュームに圧倒!
生徒達3人は、それぞれ違ったホームステイ先に滞在していますが、多民族国家のオーストラリアだけに、イタリア系、マレーシア系、イングリッシュ系と、異なったバックグラウンドを持つファミリー達と、イタリア系ならパスタ、マレーシア系ならカレー、イングリッシュ系ならチップアンドフィッシュといった食事を共にしながら、彼らと貴重な時間を過ごしています。上の写真はイングリッシュ系のホームステイに滞在中の菊池諒君。金髪美女であるこのファミリーの長女とのワンショットでは、嬉しさのあまり、顔のにやけを隠せずにいますね。
庭にはマンゴの木が茂り、どでかいクリケットの道具が置かれ、カレーとナンが毎日の主食ともなると、もはやオーストラリアなのか東南アジアなのか混乱してしまうぐらいのホームステイファミリーの元で、毎日を楽しんでいる星南斗君。
週末には、世界遺産にも指定されているブルーマウンテンへ。
写真では伝えきれない、この自然の壮大さ!
東北地方のエリート教育機関、養成システムであるJFAアカデミー福島に高校1年生まで通っていた秋元遥さん。17歳という年齢にも関わらず、NPL1(豪州2部)、Blacktown Spartandsの女子のトップチームの練習に参加しています。
実は僕自身、このレベルの女子チームの練習をまともに観るのは今回が初めてだったのですが、予想以上の女子サッカーのレベルの高さに正直ビックリしました。体格の良さは言うまでもなく、基礎技術もそこそこあり、なでしこジャパンが今回のオリンピックアジア予選でオーストラリアに負けてしまったのも、何となく納得してしまいました。
日本人の中でも体格が小さい方である秋元遙さんですが、オーストラリア人の中に入ると、小ささが一際目立ちます。そういった中でも彼女の止める、蹴る技術の高さ、判断の良さは、このチームでもかなり上位に入っていると思えるぐらい、際立っていました。
ファーストグレードとリザーブグレードを合わせて30人近くの女子プレーヤー達がこの日のトレーニングに参加していましたが、アジア人らしきプレーヤーは秋元さん以外見当たらず、殆どがアングロサクソン系でした。オーストラリアでアジア人女性はあまり球技をやらないのか、もしくは単純に体格差からくる実力不足で、このレベルでプレーできていないだけなのか、調べてみる価値はありそうです。
やはりフレンドリーなオーストラリア人。練習初参加の秋元さんに対し、気を使って向こうから話しかけてくれます。
このシーンでは、右の女の子が日本の漫画が大好きで、日本の漫画について色々と話しをしたとの事でした。
とにかくオーストラリア人選手達の体格の良さにビックリしたという秋元さんですが、フィジカルコンタクトは思った程、強くなかったとの事。
週末にリーグ戦開幕を控えているのにも関わらず、紅白戦にも出させてもらった秋元さん。リザーブグレードのチームでプレーしただけに守備に回っている時間が多かったものの、ボールを持った際には積極的に得意のドリブルを仕掛け、クロスを上げるといったプレーを見せていました。
傍から見ると、既にチームの一員です。
高校卒業後は大学進学を予定しているものの、今回の練習参加で貴重な体験をする事により、大学進学後に、1年位休学してのオーストラリアサッカー留学を考え始めたという秋元さん。引き続き、彼女を含めた3人のオーストラリア短期留学をレポートしていきます。
豪州フットボーラーズ