NSW NPL1のParramatta FCで、背番号10番をつけてプレーする男、三羽悠矢。2シーズン掛けてこの舞台までのし上がってきたものの、最下位を独走するParramatta FCが置かれている状況は、順位以上に厳しいものがあります。
前節の試合、APIA Leichhardstを相手に、前半だけで6失点という醜態をさらしたParramatta FC。三羽の加入と同じタイミングで、新しく就任したParramatta FCの監督は、失点をしない為にディフェンスラインに5人の選手を置く、保守的なフォーメーションで毎試合臨んでいます。
しかしフォーメーション、ほとんど機能していなというのがParramatta FCの試合を観に行った大多数の意見。もちろん、シーズン中盤での中心選手達の大量離脱という事件があったにせよ、もっと戦えるチームをつくれるはずでしょ?というのが、僕の率直な意見です。
この日の相手はSydney United 58。今シーズンは中位をさまよっているものの、Parramatta FCにとっては厳しい相手には変わりません。
この試合も、5バックの真ん中での出場となった三羽。背番号が5番に変わっています。10番より5番の方がしっくりきますね。
クリスティアーノ・ロナウドと同じ身長(184㎝)を誇る、藤田カメラマン。
キックオフのホイッスルの瞬間から、自陣で相手にパスを回される時間が続くParramatta FC。
そして前半8分ごろ、このリーグのベストプレーヤーとの呼び声が高い、Panny Nikasのフリーキックが決まり、あっさり先制されます。(画像をクリックしてください!)
先制されてから2分後、Parramatta FCのフォワードの選手が、小競り合いのシーンで相手ディフェンダーの足を思いっきり蹴り、一発退場。
全く必要のない行為でレッドカードを貰い、残りの約80分を10人で戦わなくてはいけなくなってしまったParramatta FC。この時点で、試合を見る気が失せました、、
10人となったParramatta FCは、その直後にさらに失点。三羽のこの呆然とした表情。
味方が一人退場する事によって、5バックから4バックに変更、本来の彼のポジションであるボランチに入った三羽。初めから4バックにして、スタートから三羽をボランチに入れた方が、確実にチームが機能するとは思うんですが、監督さんも何かしら考えがあるんでしょうね、、、
ボランチに入り、ボールに触る回数は増えてきたものの、中々リズムを作り出せま せん。
ジャンボ鶴田を彷彿とさせる、三羽のジャンピングニー!(プロレスファンしかわからないネタですみません(笑)。)
チームが劣勢の中でも、三羽はピッチ内で一番大きな声を張り上げ、味方に喝を入れます。
相手チームのキーマンであるPanny Nikasに仕事をさせないよう、徹底マークする三羽。試合後、Panny Nikasが一番上手く、手強かったと、三羽は話していました。
後半、相手ディフェンスラインの裏へ抜けるドリブルを仕掛けるなど、積極的に攻めの姿勢を見せるものの、三羽一人の力ではどうしようもできません。
球際では負けたくないと常に言っている三羽。この日も彼の球際の強さは目立っていました。
この日の試合内容を、この三羽の表情が物語っています。
この日の試合観戦に訪れた、シドニーに短期サッカー留学に来ている中高生たちと。彼らも三羽のプレーに、大きな刺激を受けていました。
結局、Parramatta FCはSydney United58に0-5で敗戦。既に降格が事実上決定しているParramatta FCですが、リーグ戦残り3試合で、ぜひ意地を見せてほしいです。
豪州フットボーラーズ