FFA Cup Round of 32で、2014年のNPLチャンピオンであるアデレードの強豪、MetroStarsを撃破したBankstown Berries。
ここまで来たからには、Aリーグのチームと対戦したいという、選手たちの思いが神様に通じたのか、FFA Cup Round of 16のBerries相手は、現Aリーグチャンピオンである、Sydney FCに決まりました。
現Aリーグチャンピオンとのガチンコ勝負とだけあって、Bankstown Berriesで2シーズン目をプレーする塩澤智裕も、いつもより気合が入った表情で入場してきます。
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立ち上がりから硬さの見えたBankstown Berriesが、前半10分も経たないうちに失点を喫します。この時点で多くの観衆たちは、Sydney FCのフルボッコを予想したと思います。
こんなビックチャンスは、自分のサッカー人生で2度と訪れないかもしれない。そんな考えが脳裏をよぎったのか、塩澤が積極的にオーバーラップを見せ始めます。
オーストラリア代表80キャップを誇り、ワールドカップも2回の出場経験があるLuke Wilkshireを相手に、積極的にドリブルを仕掛ける塩澤。
同じく元オーストラリア代表、代表キャップ48を誇り、日本のサッカーファンの間では、AFCアジアカップ2011決勝で、自身のミスでフリーにしてしまい李忠成に決勝ゴールを決められたという印象が強い、David Carney。
そんなカーニーを相手にも、まったく臆せずに、塩澤はドリブルを仕掛けていきます。
この日の入場者数は2500人。真冬の冷え込んだ夜にも関わらず、多くの観客が入りました。
このドリブルは、オーストラリア代表の右サイドバックを長年務めてきた、Luke Wilkshireにカットされます。【上の画像をクリックすると、連続画像が見れます】
前半を0-1で終えたBerries。このハーフタイムのスコアには、塩澤も満足げな様子です。
Jリーグの清水エスパルスでプレーした経歴もある、Alex Brosqueとマッチアップする塩澤。
カウンターから何度かビックチャンスを迎えたBerriesですが決めきれず、後半中盤に2失点目を喫してしまいます。
後半途中から入ってきたこの11番、最近加入したばかりの現ポーランド代表、Adrian Mierzejewskiという選手ですが、半端ない上手さでした。
そんな経歴も、もちろん知らずにマッチアップしたであろう、塩澤智弘。この日ほど、Bankstown Berriesでプレーしていて良かったと思った日は、なかったに違いありません。
現ポーランド代表のドリブルを止められるか?
試合終了間際にPKで失点し、最終スコアは3-0。試合を通じてボールを支配される時間が多かったものの、後半は得点チャンスもかなりあっただけに、Berriesの選手達は、この試合でかなり手ごたえを感じる事ができたと思います。
塩澤にとって、オーストラリアのトップクラスの選手達とプレーする事により、彼らとの差を肌で感じる事ができた、貴重な場となったこの試合。この試合で得た経験を糧に、来シーズンはさらに成長した姿を見せてくれると信じています。
本当にブログに書いている試合を観に行ってるのか?疑惑が浮上しているらしいので、証拠として、試合後の塩澤と写真を撮りました(笑)。
ちょうどDavid Carneyが横を通り過ぎたので、彼とも写真を。
豪州フットボーラーズ