昨年の11月に、静岡県からシドニーにやってきた、望月信昭。
サイドバックを主戦場とする彼は、決してパワーやスピードといった身体能力を武器とする選手ではない。だからといって、卓越したテクニックを持っているわけでもない。
そんな望月が、昨年のIllawarra Premier Leagueのファイナルシリーズチャンピオンである、Port Kemblaと契約した。
彼よりも日本での経歴があり、一般的に ✌サッカーが上手い✌ と言われてる多くの日本人選手達も、このチームと契約できなかった中、なぜ、望月はPort Kemblaと契約できたのか?
【ひたむきさ】と、【がむしゃらさ】
この2つが、望月がこのチームと契約できた要因だと、僕は思っている。
【モチヅキノブアキ】
外国人は【ノブアキ】なんて覚えてくれないし、呼んでくれないぞ。
僕がお前のイングリッシュ・ネームを付けてやる。
【ノビー】だ。
僕はそうやって、彼のイングリッシュ・ネームを【ノビー】と命名しただけでなく、普段の生活でも【ノビー】と呼ぶことにした。
そしていつの間にか【ノビー】という名は、日本人サッカー仲間の間でも定着し、逆に彼の本名を知る者は、殆どいなくなった。
試合のチームシートの登録名も、【NOBI】。これだけ見ると、彼は日系オーストラリア人か?と間違えられる事もあるかもしれなが、彼は英語をあまり話せない、生粋の日本人だ。
この試合では、残念ながら負けてしまったが、【NOBI】のオーストラリアでのチャレンジは、まだ始まったばかり。今後も、【NOBI】のプレーに注目していきたいと思う。
豪州フットボーラーズ