一昨日ニュージーランドで開幕したFIFA U-20 World Cupに参加中のブラジル20歳以下代表チームですが、ニュージーランド入りする前にシドニーで行われた彼らのキャンプに、シドニーでプレーする日本人選手がトレーニングパートナーとして参加するという、貴重な経験をする事ができました。
元々はNPL1の某クラブのオーストラリア選手数人がトレーニングパートナーとして参加していたこのトレーニングキャンプですが、彼らのレベルに満足いかなかったブラジル側がオーストラリア人の私の知人にコンタクトをとり、シドニーでプレーしている日本人選手なら、という流れで私のところの話が来たわけです。 元々は4人を3日間連れてきてくれという話でしたが、この日グランドに到着したところ、今日は人数が足りているのでいらないと言われ、仕事や自分の所属クラブの練習を休んでまで来た選手に対して、それはないだろうと電話でこの件をオーガナイズした担当者に抗議するものの、自分達のコミュニケーション不足でこうなってしまってごめん、というだけで、クラブがいらないといったら無理なんだと一点張り。今日は練習参加できないのか、とほぼ諦めていたところ、なんとこの日見学の為に一緒に来た望月昇の知り合いのブラジル人が、偶然このチームのスタッフとして来ていた為、事情を説明したところ、このスタッフが直接監督に話してくれ、2人のみ練習参加が可能となりました。
ウォーミングアップの2対2から、タッチ制限ありの紅白戦が約1時間行われ、この日のトレーニングは終わりました。この日の練習に参加した2人の日本人選手(中村風太、川瀬浩太)は、マンチャスターユナイテッドやチェルシー、レアルマドリードでプレーしている選手達と一緒にプレーしたり対戦する事により、自分と世界との距離を感じただろうと思います。
練習後に、この日の感想を2選手に述べてもらいました。
中村風太(Blacktown Spartands,NPL1) 一人一人のボールタッチに無駄がなくて、彼らの中ではミスと思っているプレーでも僕らは気づかないぐらいプレーの精度が高かったです。正直、かなりの実力の差を感じましたが、彼らを一つの目標とし、少しでも彼らのレベルに近づけるように頑張っていきたいです。
川瀬浩太(Wollongong United,Illawarra Premier League) オーストラリアではミスをしてもそれが得点に繋がらない時が多いが、このレベルでは、特に後ろのポジションの場合は、一つのミスが高確率で失点に繋がるという事を実感しました。上のレベルでプレーするにはそこでのミスを絶対に犯してはいけないという事を学べましたし、自分はディフェンスのポジションでプレーしていますが、このレベルだとボールを取ろうと飛び込んでも簡単にかわされてしまう、ワンタッチ、ツータッチの判断がとても速いので、そういった部分を今後意識しながらトレーニングをして行こうと思います。
豪州フットボーラーズ