中々勝ち点を挙げる事ができず、下位争いを繰り広げているSutherland Sharksのこの日の相手は、リーグ戦3位と好調のRockdale City Sunsをホームに迎えてのゲームです。
ダービーマッチという事で、メインスタンドが満員となったこの試合、序盤はイーブンな展開が広げられる中、Sutherland Sharksの梶山知宏は彼の武器であるキレのあるドリブルを随時見せ、調子の良さを伺わせてくれます。
徐々にRockdale City Sunsのペースとなりつつある中、前半38分に均衡が破れます。Aリーグで長年プレーしていたベテランFWのMacallisterがバックネットを揺らし、Rockdale City Sunsが先制します。
後半立ち上がり1分でRockdale City Sunsが追加点を奪い、その2分後にSutherland Sharksが1点を返すものの、そこから後半9分、24分と失点を喫し、この時点で勝負は決まりました。Rockdale City Sunsは飛び抜けた選手はいないものの、チームとして全員でスペースを埋める賢い守備ができており、攻撃時もファーストオプションが相手の裏を、そしてセカンドが縦に、そしてサ―ドが横にと、縦へ攻める意識がしっかりとしているチームだという印象を受けました。
相手プレーや―の激しいマークを受けつつも、縦へ向かう意識を持って果敢にドリブルを仕掛ける梶山。ただドリブルを仕掛ける位置が、どうしても相手ゴールから離れたところからとなっている為、もう少し相手のペナルティーエリア付近で多く仕掛けられれば、更に得点チャンスを生み出せるであろうとは感じます。
試合がほぼ終わりに差し掛かる後半45分、梶山がペナルティーエリア内での素晴らしいドリブルからConsolation Goalを決めます。しかし時は既に遅く、その直後、試合終了のホイッスルが会場に響き渡ります。
第9節終了の時点で、12位の最下位となってしまったSutherland Sharks。梶山自身は好調なパフォーマンスを見せているだけに、チームとしての結果が欲しいところです。
豪州フットボーラーズ