豪州フットボーラーズ
COLUME

(オーストラリア)高校生たちよ、もっと存在感を出せ(サッカー)

2017.6.8

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日本の夏休みを利用して、【豪州ソリューションズ】の短期サッカー&語学留学プログラムに参加している高校2年生の大西君と康君。この2人が、NPL1に所属する強豪クラブであるSydney Olympic の、18歳以下のチーム練習に参加しました。

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2年半前に【豪州ソリューションズ】の、サッカー&語学留学を経験している大西君。前回の滞在では、日本に帰らずに、シドニーに居続けたいと言っていたぐらい、シドニーでの滞在を思う存分満喫しましたが、あれからどれぐらい成長したのでしょうか?

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2年半前のビーチでの写真。この頃の僕は、ずいぶん痩せていたな(笑)。

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Tony

トニーさんはあんまり変わっていない(笑)。


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大西君と同じ学校の康君。なんと彼のお父さんとおじさんは元ボクサー。おじさんに至っては、あのバッキャオとの対戦実績をもつほど。

そんな格闘一家のDNAを受け継いでる康君だけに、どんなアグレッシブな奴が来るのかと想像していたのですが、その期待を裏切る、なんとも心優しい少年でした。

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Sydney Olympic の18歳以下のチームというのは、毎年150人以上の子たちがトライアルを受けて、15人ぐらいしか入れないぐらい、厳しい競争を勝ち抜かなければ入団できないチームです。

そんなチームに、日本の強豪校や強豪クラブでプレーしていない、普通の高校生を練習参加させるなんて無謀だと思われるかもしれません。しかし僕は彼らに、このレベルを経験させてあげたかったし、この中でどれぐらい通用するかを見てみたかった。

そして何より、Sydney Olympic のジェネラルマネージャーが日本好きで、トップチームだけでなく、ユースのカテゴリーにも多くの日本人選手を入れたいという話をしていただけに、彼らの練習参加をアレンジするのは、難しい事ではありませんでした。

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練習グラウンドへ向かう車の中で、『自分からコーチや選手達にあいさつをしにいけよ!』と彼らにアドバイスをしました。これをできるかできないかで、練習中の彼らの扱いも、全然変わってくるからです。

普段は陽気でおちゃらけた性格の大西君。関西人のノリの良さで、同年代のオージーを相手に、積極的に絡んでいく姿を期待しました。

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しかしそんな僕の期待とは裏腹に、ミニゲームではほとんど声を出すことなく、ライン際でさまよっているだけの、消極的な大西君の姿を目にする事に。

普段、日本人同士でサッカーをしている時とは明らかに違う、この日の彼の様子を見て、日本に帰るまでこのメンタルの部分を徹底的に鍛えてやろうと、宮下は決意しました。

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ライン際で一対一のドリブルを仕掛けるものの、相手の激しいフィジカルコンタクトでバランスを崩してしまう大西君。

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フォワードのポジションでプレーする康君。

大西君と同じく、足元の技術はいいものをもっており、180センチと上背もあるものの、身体の線がまだまだ細い。

彼が上のレベルでプレーするにはもっと筋肉を付けて、戦える身体を作る必要があるというのが、宮下のアドバイスです。

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写真はカッコよく撮れているんですけどね。

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監督から、プレーに関するアドバイスを受ける大西君。監督の言っている事を、どれぐらい聞き取れたのでしょうか。

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このシーンでも、ドリブルが相手の足に引っかかって、ボールを奪われてしまいます。

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ミニゲーム後半には、味方からパスさえも回ってこなくなった大西君と康君。外から見ていて、彼らのピッチ上での存在感が全く感じられなかっただけに、仕方のない結果だと思いました。

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チームメイトの信頼を勝ち取れず、しまいにはパスが全く回ってこないという状況に。こういった事も、海外でサッカーにチャレンジしているからこそ味わえる、貴重な経験だと言えます。

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【デュエル】の重要性を肌で感じた瞬間。

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身体を入れられ、ボールを奪われた瞬間。しかしマッチアップしている相手は、どう見てもオッサンにしか見えませんね(笑)。

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練習後に感想を聞くと、「自分が持っている実力の半分も出せなかった」と、悔しそうに話していた大西君。

すかさず、「今日のパフォーマンスが、今のお前の実力だぞ」と、返しました。

このような悔しい経験、そして厳しい言葉こそが、彼らの今後の成長に必要なものです。

この短期留学で、どんどん精神を鍛え、ハングリー精神を養っていってもらいたいと思います。

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