オーストラリアで2シーズン目を迎えている、奄美大島出身の長廉太朗。2017シーズンも昨年と同じく、NPL3に所属するBalmain Tigersでプレーしています。
外国人枠がなかった昨年のNPL3では、20歳以下の選手を含めて6人の日本人選手が所属していたBalmain Tigers。
日本人選手達の活躍のお陰で、なんとかNPL3にとどまる事のできた昨シーズンでしたが、今年からはこのカテゴリーでも2枠の外国人枠が設けられたため、今シーズンは相当な苦戦を強いられています。
オフシーズンには複数のクラブからオファーがあったものの、【トップチームでの出場のチャンスが、一番あると思った】との理由で、最終的にBalmain Tigersを選択した長。チーム自体はリーグの下位争いをしているものの、本人はほとんどの試合でスタメン出場し、攻守ともに高いパフォーマンスを見せています。
今シーズンは、サイドバックで出場する機会が多い長。もともと攻撃が得意な選手なだけに、オーバーラップしてサイドからのクロスや、カットインからのシュートというシーンも一試合で数回見られます。
しかし彼の特徴を生かすには、もっと前のポジションで使った方が確実によい!というのが宮下の意見。監督なりの考えがあるのでしょうが、長が前でボールを持った時の方が、チームが明らかにチャンスを多く作れています。
試合中、プレーに関してチームメイトと激しい口論となった長。大人しいと思われがちの日本人選手ですが、サッカー界で生き残っていくには、ピッチ上で我の強さを出すことも、当然必要となってきます。
オーストラリアに来た当初よりも、精神的にも、肉体的にも成長しているな、と感じさせてくれたこの2試合での長。弱冠20歳、まだ計り知れない伸びしろを秘めています。
豪州フットボーラーズ