先週金曜日の朝便でシドニーへ到着し、その日の夜にNPL1のクラブへ練習参加した上田祐輔、25歳。大学卒業後にJFLの佐川印刷SCへ入団し、リーグ戦27試合で4ゴールを記録したものの1シーズンで佐川印刷SCを退団。その後は、シンガポール、カンボジアのトップリーグを転々とし、2016シーズンはオーストラリアでのチャレンジを決めたこの男は、長時間のフライトで疲労が溜まっているのにも関わらず、初回の練習から潜在能力の高さを見せてくれました。
基礎練、そしてポゼッションゲームの後に行われた、コートを半分使ったゲーム形式の練習では、ボールタッチ、キープ力、判断の良さ、といった部分は、練習生が多く参加したこの日のメンバーの中では、明らかに際立った存在感を発していました。
今回のチャレンジに照準を合わせ、大学のサッカー部で3ヶ月間みっちりとハードなトレーニングを行ってきただけあり、コンディションには全く問題がないと言い切る上田。既に監督やコーチ陣からの評価も高く、この日会場に居合わせた、Aリーグに複数の選手を持つ南米のエージェントも、上田のシュート時の足の振りの速さ、パンチ力を絶賛していました。
上田と同じ、吉備国際大学サッカー部出身の成瀬利通もこの日の練習に参加。大学時代は上田が1軍、成瀬が3軍で大半の時間を過ごしたため、大学時代は一緒にプレーするチャンスが殆どなかったものの、2年ぶりのオーストラリアでの再会に2人とも胸を躍らせていました。
来シーズンに向けて、数多くのNPLのクラブ、そしてWollongongリーグのクラブから選手獲得の為の連絡がきますが、殆どのクラブが探している、点を取れるストライカーにピッタリと当てはまる上田だけに、最終的に彼がどのクラブと契約を結ぶのか、とても楽しみです。
練習後のストレッチの時間にも、コーチから質問をされる上田。英語はあまり話せないと本人は言うものの、シンガポール、カンボジアという日本語が通じない環境でプレーをしてきただけあり、コミュニケーションは問題なさそうです。
最後に大学サッカー部の同期2人でのツーショット。2016シーズンに向けて、チャレンジャーは続々と到着予定です。
豪州フットボーラーズ