富岡高校サッカー部の男子生徒の二人、星南斗君と菊池諒君は、NPL1(豪州2部)に所属するParramatta Eaglesの20歳以下のチーム、NPL3(豪州4部)に所属するRydalmere Lionsのファーストチームと20歳以下のチーム、そしてRydalmere Lionsの監督が運営するサッカーアカデミーと、月曜日から金曜日まで週5日でトレーニングを行っています。
この日はParramatta Eaglesの練習へ初参加でしたが、州1部のクラブに練習参加という事で、練習前には二人共相当気合が入っていました。
この日の20歳以下のチームでの練習では、ファーストチームのスタメン以外の選手もこの練習に加わり、高校生の彼らにとっては今まで経験した事がないレベルの選手達と、貴重な経験をする事ができました。
ミニゲームでは前線でキレのある動きをみせた星南斗君。フィジカルコンタクトでは不利な相手に対し、当たられる前にボールを簡単に叩いて貰い直すといった動きが印象的でした。
本来サイドバックのボジションでプレーしているという菊池諒君も、ミニゲームではボランチのポジションに入り、シンプルにボールを叩くだけでなく、守備時には体を当てて相手のバランスを崩させてボールを取るといった動きが目立っていました。
日本では普通のサッカー部の高校生達が、州1部の練習に参加してここまで普通にプレーできてしまうのを見ると、この年代での日本人選手の技術レベルがかなり高いという事を感じされられます。しかしこれが11対11のフルコートでの真剣勝負となると、急に力を発揮できなくなってしまうという事も日本サッカーが抱える問題点であると、国際大会に多く参加している代表レベルのスタッフの方々がよく口にする事です。
技術的な部分では、オーストラリアのこの年代の選手の中でも十分上の方に入ると思いますが、プレーの激しさ、戦う気持ち、声を出すといったコミュニケーションの部分で、まだまだ伸ばしていかなくてはいけないです。そういった事を本人たちも今回の短期留学で感じれた事は、大きな収穫となったと思います。
練習後に20歳以下のチームの監督と共に。監督からは、とてもプレーがスマートで、アグレッシブさを身に付ければ、更に上のレベルの選手になれるとのアドバイスを貰いました。滞在日も残り僅かとなりましたが、オーストラリアで吸収できる事は可能な限り吸収して、日本でそれを活かして欲しいと思います。
豪州フットボーラーズ